クルーズ客船について、いろいろと気になってきました。
なにしろ、3000人近いお客と1000人の乗務員を載せる村か小さな町の人口が一つの船に乗っているのですから。
世界にはこの倍のサイズの客船もあるそうです。
当然、様々な安全基準があるようです。
タイタニック号のような破損、沈没。
火災事故。
しかし、今回のような疫病に対する対策はどうでしょうか。
ほとんど考えられてないのではないでしょうか。
今回の新型肺炎の流行から感じてしまいました。
かつて、ノロウイルス感染があったようです。
ウォールストリートジャーナルにはこんな記事がありました。
10.「クルーズ客船の航跡では泳がない方がいい」
クルーズ会社は澄みきった空ときれいな海を宣伝したがる。ところが、海に浮かぶ都市とも言える乗客乗員数千人の客船は、硫黄を含む排気ガスからブラックウォーターと呼ばれる下水まで、大量の廃棄物を海に置き去りにしていると環境保護団体は指摘する。ブラックウォーターは病気をまき散らしたり、魚に害がある藻の成長を促進することもある。
非営利環境団体フレンズ・オブ・ジ・アースの後援で行われた最新の調査によると、中型客船が通常の1週間の航海で流出するブラックウォーターは21万米ガロン(約800立方メートル)で、これは住宅の庭にある典型的なプール10杯分に相当するという。
この記事も控えめなように思われます。
こんなネット記事も
Black Waterは有毒な細菌が含まれることが多いため、きちんと処理することが国際ルールで定められています。
MARPOL(マルポール)条約といい、船舶による海洋汚染を防止する目的で作られている条約があります。
・総トン数400以上の新造船
・総トン数400未満であるが15万人以上乗せられる新造船
・総トン数400以上の従来船で、2008年9月以降運航している船
にあてはまる船は、
・決められた方法で処理した排水 ⇒ 一番近い岸から3海里離れていれば海に放出してよい
・決められた方法で処理していない排水 ⇒ 一番近い岸から12海里離れていれば海に放出してよい
ただし
※海に放出する場合も、目に見えて汚水が漂っているような状態にしてはならない
※国・港によって放出禁止などの独自ルールもあるため注意が必要
12海里(約22km)離れてさえいれば、処理しきったとはいえない下水も垂れ流しOKなのですね・・・。
※ブラックウオーターは下水。
グレイウォーターは生活用水。
クルーズ客船が食料と生活用品を入手するために接岸するという話を聞いたときに
ノー天気にも、排水も回収するのだろうと、新幹線や航空機のように、思っていましたが、
そんなわけないですよね。
海洋汚染ですね。
汚水からのコロナ感染のリスクがあるなら
まだ人に直接すぐにふれない海洋投棄
のほうがマシなんじゃないかと
確か今回は汚水はポンプ車等で回収と聞きますが、作業従事者が感染しないか不安ですわ