北海道自主夜間中学フォーラムが釧路で開催され出席してきました。
北海道には、札幌(札幌遠友塾)、旭川(旭川遠友塾)、函館(函館遠友塾)、そして釧路の「くるかい」という四つの自主夜間中学校がありますが、これらの活動を多くの人に知ってもらおうという趣旨で釧路市が主催したものです。
自主夜間中学に対しては公立夜間中学というのがあります。
公立夜間中学は学校教育法に基づいて自治体の教育委員会が設置するもので、これは全国的に非常に数が限られており、北海道には一つもありません。
自主夜間中学とは文字通り自主的に学び直す場を地域が主にボランティアで運営している場です。
実は学び直しにも明確な線引きがあって、不登校などで中学校をちゃんと卒業していない人たちの学び直しには、義務教育としての公立夜間中学校として公費を支弁することができます。
しかし、仮に不登校などで出席していなかったにもかかわらず、学校側の配慮や親の求めなどで中学校の卒業証書をもらってしまったら、それはもう義務教育課程を終えたとみなされて、再度公費を使って学び直しをすることは経費の二重負担となり認められないのです。
世間には、戦争や貧困で幼少期に適切な学校教育を受けられなかった人や、不登校で学校を離れてしまった人、さらには在日の人たちや結婚などで来日した外国人など、学校教育の間におかれた様々な学習ニーズがあるのですが、それを救い上げているのが自主夜間中学校というわけです。
※ ※ ※ ※ ※
自主夜間中学校に参加する方の多くは、実は戦時中に学べなかったお年寄りが中心で、そこに不登校の子供たちの学び直しや外国人などが加わります。
ですから年齢層も幅広く、学業の進度もばらばら。それでも世代を超えたコミュニケーションのなかで、一人一人が成長して、ここから立ち直る人も少なくないのだそう。
今日のフォーラムの最初は、東京の都立夜間中学校で長年教師として活躍され、その後自主夜間中学校「えんぴつの会」を主催されている見城慶和からの基調講演。
【見城先生は、映画『学校』のモデルなのです】
先生の中には数多くの人間ドラマがあることでしょうが、今日は不登校から立ち直った「シンちゃん」を中心にしたDVDを見せていただきました。
また、札幌、函館、旭川、釧路の各自主夜間中学から一人ずつがそこでの思いを発表して会場の涙と拍手を受けていました。
学ばないと生活に困ったり損をするということもありますが、人間はやはり学ばずにはいられない存在なのだ、とも思うのです。
【涙なくして聞かれません】
※ ※ ※ ※ ※
さて釧路の場合、この自主夜間中学校「くるかい」の活動に対して地元からの寄付が回るシステムを実験中。
これは地元商店の加盟による「スキップカード」を使い、購入金額の1%を寄付に充てることができ、その寄付対象に「くるかい」も指名することができるのです。
人々の善意が買い物の一部というお金で、経済として回る仕組み。
そして、善意を地域に還元しようと思えば参加している地域内のお店で消費をしましょう、ということ。
善意、経済、域内循環、そして文科省じゃやれない学び直しを地域内のシステムとして包含しているなんて…、すんごいシステムでしょ。
考えた人は釧路市役所の名物男のTさん。これで社会を変革してやりましょうよ!
【学校はおもしろいところです】
北海道には、札幌(札幌遠友塾)、旭川(旭川遠友塾)、函館(函館遠友塾)、そして釧路の「くるかい」という四つの自主夜間中学校がありますが、これらの活動を多くの人に知ってもらおうという趣旨で釧路市が主催したものです。
自主夜間中学に対しては公立夜間中学というのがあります。
公立夜間中学は学校教育法に基づいて自治体の教育委員会が設置するもので、これは全国的に非常に数が限られており、北海道には一つもありません。
自主夜間中学とは文字通り自主的に学び直す場を地域が主にボランティアで運営している場です。
実は学び直しにも明確な線引きがあって、不登校などで中学校をちゃんと卒業していない人たちの学び直しには、義務教育としての公立夜間中学校として公費を支弁することができます。
しかし、仮に不登校などで出席していなかったにもかかわらず、学校側の配慮や親の求めなどで中学校の卒業証書をもらってしまったら、それはもう義務教育課程を終えたとみなされて、再度公費を使って学び直しをすることは経費の二重負担となり認められないのです。
世間には、戦争や貧困で幼少期に適切な学校教育を受けられなかった人や、不登校で学校を離れてしまった人、さらには在日の人たちや結婚などで来日した外国人など、学校教育の間におかれた様々な学習ニーズがあるのですが、それを救い上げているのが自主夜間中学校というわけです。
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自主夜間中学校に参加する方の多くは、実は戦時中に学べなかったお年寄りが中心で、そこに不登校の子供たちの学び直しや外国人などが加わります。
ですから年齢層も幅広く、学業の進度もばらばら。それでも世代を超えたコミュニケーションのなかで、一人一人が成長して、ここから立ち直る人も少なくないのだそう。
今日のフォーラムの最初は、東京の都立夜間中学校で長年教師として活躍され、その後自主夜間中学校「えんぴつの会」を主催されている見城慶和からの基調講演。
【見城先生は、映画『学校』のモデルなのです】
先生の中には数多くの人間ドラマがあることでしょうが、今日は不登校から立ち直った「シンちゃん」を中心にしたDVDを見せていただきました。
また、札幌、函館、旭川、釧路の各自主夜間中学から一人ずつがそこでの思いを発表して会場の涙と拍手を受けていました。
学ばないと生活に困ったり損をするということもありますが、人間はやはり学ばずにはいられない存在なのだ、とも思うのです。
【涙なくして聞かれません】
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さて釧路の場合、この自主夜間中学校「くるかい」の活動に対して地元からの寄付が回るシステムを実験中。
これは地元商店の加盟による「スキップカード」を使い、購入金額の1%を寄付に充てることができ、その寄付対象に「くるかい」も指名することができるのです。
人々の善意が買い物の一部というお金で、経済として回る仕組み。
そして、善意を地域に還元しようと思えば参加している地域内のお店で消費をしましょう、ということ。
善意、経済、域内循環、そして文科省じゃやれない学び直しを地域内のシステムとして包含しているなんて…、すんごいシステムでしょ。
考えた人は釧路市役所の名物男のTさん。これで社会を変革してやりましょうよ!
【学校はおもしろいところです】