職場内での技術研究発表会を行いました。
全道の職員たちが普段忙しく仕事をしながらも、気がついたことやその立場にいるからこそ経験できる話題を提供して意見交換をするものです。
我々が携わる仕事には様々な技術発展がありますが、仕事の中で一所懸命にそれについて行かなくてはなりません。
しかし特に電気通信を巡る話題はその進歩のスピードが速く、ついて行くことは用意ではありません。しかも自分自身の業務で担当すれば真剣に学ばなくてはいけませんが、仕事人としての人事異動で全ての領域をまんべんなく体験できると言うことは稀なことです。
他人の経験や悩みを共有することで、少しでも自分自身の知識レベルや問題解決能力が向上することを期待します。
公務員も最近は、勝手に育つことを期待してばかりではいけなくて、人材育成と言うことに戦略的に取り組むことで職員の能力向上スピードを上げなくてはいけないという危機感が強くなっているのです。
今回の私からのリクエストは、「発表を聞いたらしっかりと良い質問をして欲しい」ということでした。
発表する人だけがプレゼンテーションの良い練習になるとか、(当たってしまってアンラッキーだ)というような事ではいけません。さらに発表が当たらなかった人もただ聞くだけの時間になったり、さらには(当たらなくてラッキー)などと思うことのないように、内容を聞いてしっかりと質問をするという形で会に参加して欲しいと言うことです。
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話題提供の方法は、パワーポイントを使ったプレゼンテーションという形です。
一人10分~15分程度の時間でスライドを駆使して伝えたい図や文章を示して、自分の考えを伝えます。
考えを伝えるためには、「何を伝えたいか」という全体の構想がまとまっていなくてはなりませんし、適切な時間配分でしっかりと通るように声を発しなくてはなりません。
ともすると、緊張のために時間を大幅にオーバーしたり予定より短くなったりする人もいます。それはそれでご愛敬、最初のうちは仕方がないのですが、それを練習でいかに上手になるかには回りからのサポートも必要です。
事前に練習を見てあげて、時間の長短を指摘したり話すスピードが速いとか声が小さいなど、気がついたことをどんどん伝えてあげることで本人が気をつけるべき事が段々明らかになって行きます。
トレーニングこそが大切です。
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今日の発表会では、それなりに質問も多く積極的な姿勢が随所に見られたのですが、気が付いたことは、質問する側に声の小さな人がいたこと。
発表者には大きな声で分かりやすく話しなさいと言う指導はしてきたつもりですが、なんと質問をする側にそんな指導が伝わっていなかったようです。
どんなときでもちゃんと相手に聞こえるように話す、という基本的なことも着実に伝えてゆかないと伝わらない。その一つ一つの手間が大切だということです。
人材育成と一口に言いますが、根気のいる仕事です。