"オピネル"というアウトドアでは相当に知られたナイフのブランドがあります。
ホッケ釣りに行ったときに、同行してくれたアウトドアガイドのみずき君がサクッと持ち合わせているナイフで活〆をしてくれたおかげで一夜干しが美味しく食べられたのに感動。
(そうか、食べられる魚釣りをするならば良いナイフがいるなあ)と思い、先日の支笏湖での釣りの前に「秀岳荘」で買い求めて、勇躍支笏湖キャンプへと参加したのでした。
夜に宴会をしている最中に半分自慢気にナイフをちらちらと見せると、「お、小松さん、オピネルじゃないですか!」と気が付いてくれる友人がいて、「へへ、買っちゃいました」と言うと、「あー、新品ですねー」とちょっと笑われる。
「まだ買ったばっかりなんですよ」というと、「ふふん、小松さん、帰られたらネットで"オピネル"、"黒錆"で検索してみてください。ステンレスじゃない刃をつけているこのナイフは外で使うと簡単に錆びるので紅茶と酢でわざと黒い錆をつけるんです。そうすると錆びないし、黒光りしてかっこいいんです。そうするとナイフを持っていても"ベテランに見えますよ"」
"ベテランに見えますよ"という言葉はちょっとハートをくすぐります。家でネットを調べると、なるほど、一度ナイフを分解して、刃の部分の脂分を丁寧に取った後で紅茶と酢の溶液につけて黒く錆びさせるという方法がすぐに検索できました。
これはもうやってみるしかない、というわけで、必要なシリコン除去スプレーを買ってきてからナイフを分解。要領がわからない最初は苦労しましたが、ネットを丁寧に読み込むとちゃんとわかるように書いてくれていました。
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なんとかナイフをバーツごとに分解して、刃のブレード部分は#1200の耐水ペーパーで錆を徹底的に落とし、それから脂分を除去して紅茶溶液に漬けました。
その間に柄の部分は刃の隙間をヤスリで広げたり、クルミ油を塗って耐久性の向上を図ります。
外での用事をたして帰宅してからブレードを取り出すと、おお!見事に真っ黒になっています。
慎重にティッシュで余分な黒錆を落としてから分解と逆の工程で慎重に組み立て行くと、黒くて風格のあるオピネルナイフに変身です。
ふふふ、これで次回からはちょっとベテラン面してナイフをチラ見せできますぞ。
自分の道具をちょっとカスタマイズして嬉しくなった雨の土曜日でした。