北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

うらやましいけど、住みたくない

2017-03-09 21:49:11 | Weblog

 

 明日東京で開催される舗装関係の講習会のために、東京に先乗り中。

 できるだけ薄いコートで来ましたが、東京は暖かくて、これだとちょっと恥ずかしい感じ。まあ東京は春ですね。

 羽田空港へ着くなり、スマホで目的地へ行くための一番安い路線を探し、電車に乗るときはICカードで素早く支払いを済ませます。便利を絵に描いたように、最小限のエネルギーで目的地に到着できました。

 そして、乗り降りの時は皆が順番を守り、大勢がランダムに動き回る駅前広場でもだれ一人ぶつかることはなく、一人一人が大きな秩序の中で、動きは整然。
 これが現代の「江戸しぐさ」かな、と思うようなスマートさです。

 しかし電車に乗り込んでくる人の多くが、花粉症なのかマスクをし、座席に座った女子高生はうつろな目でずっとブラシで髪をすいている。

 乗客は座席を鷹のような目でにらみ、座っている客が降りたら素早くその席を取りに走る。

 地方で暮らす目から見ると、病んでいるとまでは言わないまでも、やっぱり地方とは違う気がしてなりません。

 すべての無駄をそぎ落として、便利さを追求して暮らす都会の生活。

 果たしてそぎ落とした時間でいったい何をしているというのか。そいだ時間は本当に無駄だったのでしょうか。
  
 すべてを自分でコントロールできる社会にしすぎたら、神様が介在する偶然に導かれるような出会いもチャンスもなくなってしまわないでしょうか。

 地方にいると、(暮らしがもっと効率的で便利にならないかな)と思うこともありますが、その究極の姿が東京なのでしょうか。

 地方なりの便利や心地よさとのバランスがあった方が良いよね。

 今は本当に、東京で暮らさずに済むことを感謝している自分がいます。

 

コメント
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