北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

良きかな、バンライフ ~ いつでも好きな場所にいつまでも

2021-09-27 23:10:32 | Weblog

 

 今回の道東の旅では、最後のカヤックをした屈斜路湖畔で面白い出会いがありました。

 下見のために前日の夕方に和琴半島の温泉前広場に行き、そこでカヤックをするための情報を仕入れようと思いました。

 そこで、ウェットスーツを干しているのを見て(水遊びをされる方なのだろう)と当たりをつけ、椅子に座って休んでいる方に話しかけたのです。

 すると、その方は「カヤックだったら、9月になってからは見ての通り、この辺りに車を入れられるので、朝に来たなら空いているところに停めるとすぐに湖面に出られますよ」と丁寧に教えてくれました。

 そのほか、この辺りの事情にとても詳しいのでいろいろと訊ねてみると、その方は千葉から来ていて、「毎年北海道へ来ていて、今年ももう3か月くらい道内を旅していますよ」とのこと。

 そして、「道内もあちらこちら行きましたが、ここ和琴半島が一番ですね」と言い、その理由を尋ねると、「何しろ眺めが良くて、水辺遊びができて、トイレも温泉もただで使えるのですから最高です」とのこと。

 背の高いワンボックスワゴンに車中泊で暮らしているといい、「リタイア後に夏は北海道、寒くなると紅葉とともに南下して暖かい方へ移動。車中泊で全国を旅しています。まあ正月だけは家族で過ごしていますけどね(笑)」と笑います。


 なるほど、そういう目で見ると、周りにはキャンピングカーはもちろんのこと、ワンボックスが車中泊仕様になっている車が多くいます。

 しかもその多くが、この場所で何泊もするので自然に友達になり、夜な夜な宴会をしているのだそう。

 さらにはそれぞれがこの場所を離れても、また来年くればここで会える友達になっているのだとか。

「この湖で獲れたザリガニを食べたり、お料理が得意な奥さんが差し入れをしてくれたりと、まあ楽しい隣人づきあいですよ」
 
 今まで、キャンピングカーやバンライフと聞くと、常に一泊ずつ移動しながら旅を続けるというイメージだったのですが、同じ場所に数日から数カ月もいて、ずっとその場所を味わうという旅のスタイルを楽しむ人も相当数いることを感じました。

 ただ、中には「ここであった方の中には、川湯温泉街で空き家を安く購入して移住しちゃった、という人もいましてね。私も『それも良いなあ』と物件を探したりもしたことがあります」というくらいで、この地が相当お気に召しているようです。

 寒い冬の間こそこの土地を離れても、春になり夏が近づき暖かくなればまた全国から友達がこの場所に集うてくる。

 毎年同窓会をやっているようなものですが、心を通わせる友達との出会いというのは旅の醍醐味の一つです。

 私も最後にはこの方とフェイスブックでの友達リクエストを交換して、友達の輪に加えていただきました。

 私も来年にここへ来たら、同窓会に加えてもらえるでしょうか。

 道東の魅力、恐るべしです。

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1 コメント

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Unknown (akikaw)
2021-09-28 02:10:27
先日はありがとうございました。また何処かででお会いしましょう。 河合
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