P.35 政府にとって最も手ごわい課題は、おそらく健康格差の問題だろう。
貧しい人たちも長く生産的な生涯を送れるようにするためには、
どうすればいいのかという問題だ。
長寿化といっても、社会のあらゆる層が等しく平均寿命の上昇を
経験しているわけではない。世界各国では、この面でも
貧富の格差が拡大している。
P.36 それに、長寿化の恩恵を最大化するために有効な選択の多くは、
高い所得を得ている専門職や技術職の人ほど実践しやすい。
100年ライフに適応しようと思えば、さまざまな資源、スキル、柔軟性、
自分についての知識、計画、働き手を尊重してくれる雇用主が
欠かせないからだ。
(中略)よい人生を長く生きることが
一握りの人の特権と化すことは、あってはならない。
ここで思い出すのが、ノルウェー旅行で知り合った現地ガイド青年の話です。
ノルウェイは水力発電のお陰で、とてもリッチな国になり、
医療費や教育費は無料で、国民は大して働かなくても優雅に暮らせるだけの
原資があるそうです。
だけれども、、、お金をただばらまくのではない。
一生懸命学び、働いた人には多くの見返りがあり、面白おかしい人生を楽しめる。
逆に、何も努力しない人は高収入を得られず、楽しい暮らしは望めないそうな。
それでこそ政治! 政府とは、高齢者から生まれたての赤ちゃんまで、
全国民が等しく、人生を享受できるようなシステムを作るところでしょう。
でも、現実は??
幸い私は58歳までフルタイムで働き、様々な職種の人に接し、学べたので、
それらの経験を活かして第3ステージに船出し、第4ステージも楽しめそうな、
そんな気がしています。
それは、たまたま私が高度経済成長期を駆け抜けた団塊世代だからであり、
こういった人生を時代が許容してくれたからだと思います。
これからの30~50年は、何が起こるか分からない、ミステリアスな時代。
何に投資したら良いのか、選択が難しい時代のようですが、
努力した人が報われる、楽しく明るい社会(未来)になって欲しいものです。