蔵くら日記

人生最後の数年を田舎暮らしで。2004年4月、実現のための行動開始!それは思わぬ展開でスタート・・。今では安曇野三昧

興味津々 和風エントランス

2005年06月19日 | モダン古民家建築記
蔵戸の存在に驚いていると、ポストも負けじと存在感をだしている。
寒い地方だから、冬の朝新聞を取りに行くのは辛いなあ。しかも重厚な戸を開けて・・・・
心配ご無用、そこはちゃんと考えられていました。

まずは写真左:
ポーチの壁にあるスライド式ポスト。A4サイズが縦に投入できます。
郵便屋さん、閉めるの忘れないでください。
写真右:
屋内の受け口から吊りさげた布を通過して、ストンとカウンターに落下する仕組みです
想像できましたか?ちょっと笑っちゃうでしょう。
スライドドアを開けたら「おおきに!」か「まいど!」の文字、
または「にこにこマーク」か「ウインク」の顔のイラストでも掛けましょうか

結局は同じ材で揺れる内ぶたを作っていただきました


ポーチの壁は外壁とは違う色合いにしようと、棟梁も左官屋さんも提案します。
どうも想像ができないのですが、蔵戸の重厚感とマッチさせるためでもありそうです。
そこで左官屋さんが調合してくれました。変化を見ます。


写真左:6月14日練って延ばした状態  写真右:6月15日 乾いて色が明るくなった
屋内写真なのでピンク系に見えるが、すこし緑を含んだベージュ色です。
こうして変化を見ていたのですが、やはり外壁と同じ白色のシンプルな仕上げにしようと思い始めている。
Simple is best の我が家の家訓に合う。

6月18日下地(モルタル仕上げ)の壁塗りが終わった状態
蔵戸との色彩関係はどうだろう?
ポーチと戸を開けた時の土間とホールとの関係はいかがなものか?



壁一面が白だと、たしかにシンプルではあるが、樋のない屋根からの雨水の跳ね返りで汚れる心配がある。
落下位置に石を敷き詰めて防止できるのか?
それとも腰部分をグレーにするか?それはモダンさに欠けるような感じがする。
エントランスだけでなく全体に思いが及ぶのである。
う~ん悩むところです。
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階段箪笥仕様の食器ストッカー

2005年06月03日 | モダン古民家建築記
5月下旬から木工造作が次々とはじまっています。
現場の中をあっちこっち移動して見学や撮影をする毎日が続く。
階段下に食器収納庫をつくってもらいます。材木は赤松。
現在利用の食器棚の採寸、そしてメーカーの食器ストッカーを参考に図面を書く
棟梁とああだこうだと相談しながら、使いやすいものを・・・・



こんな具合です
写真下左:手前に出ている板は実はテーブルで、どんな仕掛けがあるか楽しみに・・・・

ああだこうだと検討した結果、こんな配置になりました。詳しくは工程にあわせて掲載します。
取っ手金具は付けずにくぼみをつける予定です
棟梁はいつも楽しそうに造作しています。どうしてこんな楽しい仕事を若い人たちがしないのだろうと呟きます


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カーペンター

2005年05月25日 | モダン古民家建築記
現場の道具には勿論のこぎり、のみ、ドリルほかいろいろありますが、注目したのはこれ!

ほうき、ちりとり、大ゴミ袋。つまり大工さんたちは一日の終わりには必ず作業場を掃いて、
掃除機をかけ養生して帰ります。
職人さんは道具を大切に扱います。同じくらい現場を整理整頓しています。素晴らしい。
写真上右:照明があちらこちらに用意されていて仕事がしやすい。形がいいでしょう

私のお気に入りはこのふたつ

墨壺は、むか~しは欅で出来ていて、雑誌によると、最近の古道具見直しでインテリアとして飾る人も
あるそうです。
これは真鍮のようにみえます。材木に数字をいれたり、建前の梁と柱のかみ合わせ番号や記号を書く
(墨いれ)時に使います。
写真上左は大工さんの靴、ここにあるのは外履き用。室内に入る時は必ず室内専用に履き替えます。
私も滑りにくいゴム底を用意して中に入っていますが、養生のためです。

「おおがね」と読みます。
水平垂直ライン指示器です。垂直指示をすると、ビームのように赤いラインが縦に現れます。
壁に接触していないところへ柱を立てる時に使い、水平はカウンターの高さを決める時に・・・
スグレモノ!


さて妻がにわかカーペンターに

2階の床に使うヒノキ板のオイル塗装をさせてもらいました。1枚使えない品があったため、4メートル×12センチを59枚。
液をよくまぜ、余分な汁をとって、軽く左右にふるように塗ります。
塗り終わると立てかけて乾燥させますが、何せ4メートルありますから、しなる。
ふらふらしながら2日がかりで完了しました。


時間があるときは、梁や柱を磨きます。
木綿のさらしが良いそうですが、私は使用済みメリヤスシャツを利用しています。磨けば磨くほどいいわけで、
絹ならもっといいそうです。
へそ出しではありません。カメラ、スケール、ペン、携帯電話を収納しているウエストポーチです(写真左)

写真上右は、きざきざ切れ端ヒノキを頂いて、磨きました。香りがよく、湿気取りにもなります。
アクセサリーといっしょに壁に飾ると、明るくなったような気(木)がします

30年愛用の目覚まし時計のスタンドの部分が欠けたまま、もうかれこれ20年くらいが経ちました。
かまぼこ板で細工しようかなと思いつつ、やっとこの度念願かない、現場に転がっている杉の端材で作りました。

工夫を重ねたサイドテーブル
2階に面白いサイドテーブルが欲しい。なんのことはない新聞雑誌、灰皿、コーヒーを置きたい台のことである。
松本市中町の「寒山」で見つけたアイアン・マガジンラックに、手持ちの、ぎったんばったん(乾燥でそっている)する
古材の裏に楔(落ちてる端材をサンドペーパーで磨いたもの)をボンドで貼ってビスどめし、ハイ完成!

W450 D210 H420 雑誌は脇から差し込む 
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木工造作  階段 ができたよ

2005年05月24日 | モダン古民家建築記
5月19日、「気が散るといけねえだで、話かけんでくれや」
階段の制作は大変緻密!いつも朗らかな棟梁が真剣な眼差しで作業が開始しました。
板の材は赤松、蹴こみは松の集成材。材木はみんな無垢だが、ここだけは集成材です。

踊り場付近の”まわり”部分からスタート

ケコミがおさまると一段と立派になる。
写真下右:幾何学模様の刻みを見ていた時は、階段のどこかの模様かいな?とおもったが、これで納得。
下へ続く階段のふみ板とケコミ板の差込用でした


ワーォです。KONISHIkIさんがドッシンドッシン乗ってもびくともしない階段の出来上がり。妻は少女時代に2階の
ある家に住んだことがありますが、夫と息子達は初めてです。きっと大騒ぎで喜んでくれること請け合いです。
ケコミ板の美しい模様(木目)を出すための材だったのです

これで2階へ上がる見学は安心です。踊り場に腰かけて作業を見るのが好きです。
心地よい風と光を浴びトントン・グヮ~ン・ゴリゴリと作業音を聞きながら、しばし時間を過ごします。
子どもたちが小さい頃、3人で手をつないで、飽きもせず工事現場を覗いては時間を過ごしていました。
あの頃から工事現場が好きだったんだ。
あわてもののセミが、ときおり鈍い鳴き声をあげてる。


階段ができたおかげで、2階へ邪魔をしにゆくのが楽になりました。
ここからは手すりや装飾、周辺の造作が始まります。

上り口3段の手すりが出来ましたが、先端が少し飛び出ています。その角が少々とがっていました。常時住んでいる子どもは
慣れてくるのでしょうが、たまに遊びに来る子どもは頭をぶつけそうなので、老婆心かもしれませんが削ることにしました。

写真上右:2階ホールの手すりで、階段の真上になります。欄干と壁(ボード)の間の造作は
有明山の形をしているように見えます。

階段のトップです。形はどのようにも造れますが、ここは棟梁の勧めにより
ぐっとシンプルに抑えることになりました。さて仕上げはどんな風になるのか?



トップ拡大:後日細工ができれば、比較します。



上田市にある北国街道の民家再生のパンやさんへ、インテリアなど参考になるものを
探しに行った折の階段の手すりで、写真は敷居を再利用している。
我が家への応用は可能か?



高齢化対策として階上までの手すりを造りたいのですが、どうも装飾的
には付けたくない様子の棟梁。
後付は手間も経費もかかるので、ここは棟梁に折れていただきましょう。
「それならカーブのある木をみつけて、面白く作ろう」とのこと。さてどうなることやら。
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浴室は夫唱婦随で作られた・・・

2005年05月20日 | モダン古民家建築記
毎日快適に過ごすための浴室選びは真剣でした。システムキッチンと同様、資金的な配慮から
トステムの「レフィノⅣ」を選びました。
さて工事当日、ご夫婦の業者さんが来られて、黙々と手際よく作業を進めます。

写真左:内部の部材を取り付ける奥さん。写真右:内外関連の取り付けは夫婦揃って「エイヤー」


東側の朝陽のあたる窓とパネル、天井はご主人が・・・



1日半をかけて、さあ出来上がりました。茄子紺とグレーのツートンカラー浴室です。
建物が重厚なので、台所と同様に浴室も思い切りシンプルにしました。
勿論高齢化対策にバーを設置し、入口は引き戸にしてあります。棟梁の提案でタオル掛けを
入口そばに設置。これもバーの代用になります。

朝風呂が楽しみです うふふふ
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台所をデザインする

2005年05月20日 | モダン古民家建築記
キッチンは主婦にとって大いなる城です。こだわって当然の領域だから、相当時間を
かけて遊んでいる。システムキッチン(この言い方は嫌いだ)の選択は、棟梁の仕事
関連でいえば、トステムがベストだということ。つまりサッシとあいのりで値引率な
ど特典がある。しかしここはこだわりたいので昨年の秋に各メーカーの大阪ショール
ームを歩き回りました。
予算度外視とことんこだわるならTOYO(個性的)、 新製品の面白さで選ぶならサンウ
エーブのラヴィータ(キューブの組み合わせ自由設計)クリナップはあまり関心がな
かった。高級感ならYAMAHA 
しかしなんのことはない、結局予算を考えると、トステムに落ち着きました。

書き込みが多いのは、それだけ修正が多かった証拠 


キッチンの北側は2階にあがる階段です。その箱階段を利用して、食器収納庫を造る
と聞いていますが、実態がよくのみこめませんでした。骨董屋にある箱階段を想像し
てもらうと、想像できるかもしれません。

上には梁がわたり重厚な箱階段があるならと、電燈は昭和初期の六角の和風を2個を
入れることにしました。あの頃のガラスは大変味があるといわれていますから、初点
灯が楽しみです。
それなら流し台などは思い切りあっさりにしようと、メタルタッチでまとめました。
どうなることやら、素人のデザインナーで



食洗機はパスして乾燥機のみ。背の低い妻は上部のデッドスペースにいつも悩まされる。
夫は便利屋のようにあれとって、これとってと言いつけられる。高齢化に向け踏み台は
心配ということで、解決には、乾燥機と頭上収納は昇降式を採用しました。
最近は停電もあまりないことだし。

レンジフードのサイズと昇降機のドアに問題が・・・・
検査を通らないサイズのレンジフードを設定していた。ここで変更。そして背の高い夫が
家事をする時、フードの先が当たることも発覚し、結局7万円の追加になり、とほほほである



さてもう一つの問題
昇降機のふた開閉の形が変わるという。写真左は従来型、右は改善型。たしかに従来型
は背の高い人には、顔面にふたが当たりそうだ。「お客様の声」を反映させた改良だと
思うが、問題は横から見た時のデザイン」が新型は不細工であること。
後日、夫が立って検証すると、レンジフードも昇降機のふたも改善型のほうがよい。見
た目より機能を優先した。こちらは価格変更なし。やれやれ



あれこれ遊んでいるうちに5月19日基礎工事が始まりました
担当は舛田さんです
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書院風障子を小窓に再生考

2005年05月10日 | モダン古民家建築記
ラッキーに尽きる。
デザイン性にすぐれた日本の建築様式の一つに欄間と障子があります。欄間というより
スクリーンです。それを現代風に利用したいと考えていました。

5月6日12時30分 急遽トラックに便乗して現場を出発。
2時間後やっと発見した資材で、私が来るのを待っていたとしか思えない。



2週間前、小林棟梁たち4人が別仕事で出かけた北安曇郡小川村の山の中腹で、庭先に
うちおかれた欄間らしき建具2枚(書院風障子?)を発見。帰り道に寄るべしが、家を見失ったとのこと。
そして本日めでたくゲットとあいなりました。
留守番の高校生らしき青年が仕事先のお母さんに連絡して、快く了解を得た次第です。
気持ちだけの格安で譲っていただきました。

掃除してすりガラスを和紙に代えてスクリーンのような使い方で、こんな素敵な小窓の出来上がり。
1階リビングの吹き抜けに面した2階蔵の間の小窓で、真鍮の取っ手をつけた開閉式になります。

おしゃれと通風ですな。



1階リビングから見上げると


築70年の民家の純朴な青年がかわいかったです。
写真は中年の棟梁ですが、バンダナはかわいいでしょ
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壁の断熱とサッシについて

2005年04月16日 | モダン古民家建築記
4月上旬
サッシが取り付けられ、壁の下準備が始まりました。

杉材の桟がはりめぐされ、ファイバーグラス(グラスウール)で断熱し、吉野石膏の不燃ボードで防音と壁の下張りの役目をしています

各部屋の壁にボードがはりついてゆく


外側の横板はサワラを2センチ間隔で、しっかり貼ってあります。法的には2から3センチまでと決められていますが、2センチ間隔はかなりしっかりものです。
サッシは寒冷地対応として勿論ペアガラスで、厚さ1センチの空間のあるものです。
メーカーはトステムのブラウン系を採用した「防寒はまかしとけ!」とばかり頑固そうな素材です。

余談ですが、この時期に撮った外観写真をメールで見た人が、早とちりで「れんが壁ですか?」


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スッキリポールって何?

2005年04月12日 | モダン古民家建築記
3月中旬
電気工事屋さんと打ち合わせが始まり、問題が2点ありました。
一つはテレビ。映画とニュース好きには必須アイテムです。この地域の屋根を眺めると、どうもアンテナがたくさん立っており、ほとんどの家に丸いパラボラがあります。つまりアンテナ類が3個必要ということになります。ぴかぴか三州瓦の上に、トンボみたいなアンテナが立つのを想像しただけで残念でなりません。そこで提案されたのが「スッキリポール」同じ気持ちの人が世の中にはいるのです。1本のポールにトンボ2本(将来のデジタル化に備える)と大福1個をまとめて設置して、すっきりさせるという方法。うん!これならと納得しました。

高さ7メートルでOKと電気屋さんは判断しました。
やれやれ。
このポールにボックスがつきます。このボックスに電灯・電話・テレビ・BSCSアンテナがすべて収まります。だからスッキリポール。船のマストを想像してください。
ここでまた予算オーバー。

もう一つは、LANケーブル
大阪では無線をとばして、2台のパソコンを使用しています。息子達のパソコン持参にも重宝していました。
今回は無線では無理とのこと。有線ケーブルだとジャックはいくつ必要になるのか?
来客用の和室と夫婦の書斎、老後の寝たきりも踏まえて寝室にもと、結局4ケ所になってしまった。
とほほほである。
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屋根工事始まる

2005年04月11日 | モダン古民家建築記
2005年3月上旬
片流れのかっこいい屋根に、三州瓦を載せる基礎工事が始まりました。
写真右:下葺1層目 資材はカラールーフィング

写真左:下葺2層目 資材は合成ゴムルーフィング
写真右:瓦が止めつけられてゆきます。軒先・袖はステンレスビス50ミリ、平部桟・平部雪止めはすべてステンレス釘50ミリを使用しています。

写真左:大屋根陸棟といい、屋根のてっぺんです。なんと艶やかな瓦だこと。
屋根に関して材質まで記入できたのは、工事中不在の施主に、このように瓦屋さんが撮影してくれたからです。
写真右:片流れの下方から見あげる。光の加減でしょうか、波うってみえますが、とんでもない!縦横斜めスカッと並んでいます。
手前は現場事務所です。


屋根工事完成しました。ごろごろ石の上に見えるのは玄関の小屋根、上の左の△はうだつです。



我が家の「うだつ」はほとんどアクセント的な風合いですが、昔は防火対策としてつくられたものらしい。

鬼瓦はシンプルな「カエズ」という種類です。中央に家紋をいれる場合もあります。私はふくろうをデザインして焼くべえか!と思い立ちました。しかし1個が8万円すると聞きあっさり引っ込めましたが、正解でした。高くてほとんど見えません。
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