14日(日)朝、きょうの天気予報も芳しくないらしい
14日7時、大天井岳を目指す
コバイケイソウの群生
厚生労働省の自然毒のリスクプロファイルによると
茎・葉 花 地下部(根茎)とも強毒。
別名:ハエドクソウ、ハエノドク、ハエコロシ。そこまで言うか?
芽出し期のオオバギボウシ(食用)に似るそうな。
珍しい白コマクサ
風速20メートルかと思われる風と雨に、歩きながらバランスを崩す。
10時半、雨の中震えながら大天荘(だいてんそう)到着。
早いランチ。
お弁当は燕山荘が用意してくれたおにぎりふたつとしゅうまい2個
経木につつまれている。冷凍戻しだろうが、山菜おこわおにぎりはなかなかに美味しかった。
食後、リュックを預けて常念山脈最高峰大天井岳へ。理事長先生は走ったら10分さ・・・・
走れないが確かに20分くらいだった。登頂を迷ったが登って良かった。
横通岳に向かって再び歩き出す。この辺りの稜線が里から見えるのだが、勿論歩いている姿なんぞは見えない。
右側つまり槍が岳が見える側も曇天または雨天で魅力なし
左が横通岳、右が常念岳。 遠い1
振りむくと彼方に燕岳
さぁ横通岳頂上。
ここでも歩行に自信がなくなり、登頂を諦め麓を巻いて、つまりショートカットしようか迷っているうちに、登りが始まり列から抜けられなくなってしまった。
はい!おめでとう
樹林帯を抜けたあたりから赤い屋根の常念小屋と、そびえる常念岳を眺める
常念小屋到着。随分助けて頂きながら、やっとここまで。
時間がたっぷりあり小宴会。
さらに隣の屋外テントのテーブル席で、新潟からの5~6人グループと談笑。
中のお一人が安曇野に詳しく「息子が穂高に転勤していた折、あちらこちら登山した」話を聞く。
ほっそりしておられるが、なかなかのタフガイ(この言葉はもはや死語かな?)ぶりに感心する。
安曇野ファンとお見受けした次第。
3日目の15日(月)常念岳登山。やれやれ晴天に恵まれた
しかし深夜から明け方までかなりの暴風雨で、あるツア団体は午前3時の気象から『常念岳登頂は断念』となった。
我々のリーダーは、勿論決行判断で準備を始めた。
この日はリュックを山小屋に置き、登頂下山後予約のランチを頂き、一の沢登山口へ下りるスケジュールだ。
さぁ登頂開始!、見上げるとな~んだ近く見えるし歩きよさそうじゃん・・・そうは問屋がおろさない。
カメラのレンズの蓋がキチンと閉まらなくなり角が黒い。ポケットからの頻繁な出し入れと雨が原因かな?
振りかえると赤い屋根の常念小屋と、昨日登り下ってきた横通岳が見える。
縦走 尾根を歩くといっても登り下りがあるわけで、里から見上げるぶんには平らに繋がって見えるから、簡単に歩けそうな気がするのだ。
岩ばかりの登山道にうんざり。雨模様だったらもっと怖いなぁ
不安定な態勢を整えるのに、平らな大きい石に腰かけた時、リーダーの先生に「そこに座ってはダメ!」と叱られる始末。
後ろが深く切れ込む谷側だからでした。
こんな岩の上ばかりを歩きます。
何故山に登る?
緩んだ体と心の日常を、ごまかしのない美しい自然と厳しい環境の非日常が目覚めさせてくれる・・・
から?
ミヤマダイコンソウ
登頂おめでとう!
のんびりと祠や標識の撮影ができない、岩だらけ・・・
槍ケ岳から雲が立ち去るのを待つ時間の長いこと長いこと
距離感を出す撮影方法のほうが良かったのに残念。
こんなシーンに一眼レフがいいのだろうが、とてもお供させてあげられないおが実情。
当分このカメラで記録するのみ
さぁ下山。昨夜の雨で石や木の根っこに足をかけると滑る。要注意だ
丸木橋をいくつか渡りぬかるみを歩き、休憩回数は少し減る。
はい下山しました。
待ち受けるマイクロバスで3日前の集合場所に戻りました。午後4時前だったかな?
クールダウンのストレッチを終え、自宅へ。
駐車スペースの片隅に生えていたキノコが、直径20センチほどに成長していた。
久しぶりの登山だったが、思ったほどの筋肉痛がなく、翌日から畑の野菜に挨拶に、普通の生活に戻れた。
岩場に対しても、以前よりは臆する気持ちが減った様に思う。
9日の光城山事前訓練トレキングも、何がしか役に立ったか?
参加者の皆さまありがとうございました。
特に私の前を歩き、大きな岩場では手を貸して頂き、ストックがないほうが良い場面では預かってくださったT様、
後ろから「怖いと、引いたら負けや」と励ましてくださったベテランのK様、
ありがとうございました。
中でも「わたしらサポートは出来ないわなぁ」と後ろへ移動されたベテラン女性、きつ~い一撃でも励みになりましたよ。
※画像は、時間や記憶をたどりながら羅列したが、誤りがあれば”お愛嬌”とご容赦願います。
もう数回しか高い山へは行けないだろうな・・・と、次回のスケジュールを頭に描く。
燕岳~常念岳総集編 終わり