棟方志功記念館「愛染苑」は
福光美術館の分館である。
思いがけず出会った棟方志功の数々の作品と6年の疎開生活を見ることができた。
きっかけは1月7日美味しいお魚を食べに富山県氷見へ出かけたことから。
急遽出かけたので、事前調査なし。
ひとますおおざっぱなアクセス図と宿泊先ホテルだけ用意してスタート。
ジパング料金利用の1泊2日旅。
長野駅から北陸新幹線「はくたか」で富山駅へ
あいの風とやま鉄道で高岡駅へ。
あいの風とやま鉄道はいわゆる第三セクターだから、その間はJRの割引対象外だと思ったが
チケットに反映されていた。
高岡駅から氷見への乗り換え時に”棟方志功”の記念館について調べる。
ん?確か青森出身だから美術館なり記念館はかの地のはず。
終戦まじかから6年間家族とともに疎開していた地が城端線福光。
城端線は高岡駅から南東方向へ走り、各駅停車11駅40分の行程でした。
富山県高岡市は藤子・F・不二雄氏の出身地
ラッピング列車がいっぱい
福光駅では雨天だったので、タクシー会社では30分以上待ってくれとのこと。
ではと20分くらいなら徒歩でと出発したが、行きつかない。
無粋ながら銀行のカウンターで所在地を聞いていると、待合の若い男性が車でお届け・・・を申し出てくださった。
ありがたい!
「女性を乗せてまずくないかい?」
「若い人なら困るけど・・・大丈夫です」
「確かに」 うへ!正直でいいなぁ
無事到着。
雨中のため外観撮影なし
館長さん直々にて、地元ならではのエピソードを聞けました。
最初の疎開先のお寺の住職や石崎俊彦氏の支援をうけながら、のびのびとした絵を描いていたそうです。
大きいサイズで、子供の絵のようなちょっと薄汚れた絵は地元の小学校にかけられいたもの。
よく見るとボール様のしみがあり、無邪気に体育館で子供たちが遊んでいたという。
当時訪問の元中曽根総理が「こんな素晴らし絵を・・・」と忠告があったそうな。
向かいの住居跡には、台所や厠、居間 子供部屋が残されている。
板ふすまには、コイやナマズ 厠には天女や菩薩が踊るように描かれていました。
結局2時間ほどお邪魔していました。
城端線で高岡へ戻り氷見へ。
お正月明けと成人の日連休の間に挟まれた氷見は、わびしいほど静かでした。