「神坂次郎 著」 の「今日われ生きてあり」
涙・涙で読みました・・・著者自身が飛行隊の一員として身近に見た、特攻隊員の若者達。純粋で一途な気持で逝った若者達・・・そんな彼らの思いや行動を書いている本です。
祖国を愛し、愛する者を守るために、逝った彼らの遺書や、彼らのお世話をした女子青年団や地域の人々が見た彼らの最後の姿を綴った手紙、残された家族へ送った手紙・・・
涙なくしては読めません。
特攻基地のあった場所として一番知られているのは、鹿児島県・知覧です。
ここには、「特攻観音」や「三角兵舎跡」「特攻遺品館」があります。
「み霊のとこしえに安らかならんことを祈りつつ りりしい姿を永久に伝えたい 心をこめて あぁ 開聞の南に消えた勇士よ」
と、書かれた特攻隊員の像もありました。
そして・・・「母」への思いを強く抱いて逝った若者とともに立つ「母の像」も・・・
「寂しがりやの子になるべからず」
「素直に育て」
「御身等の母は真に良き母にして・・・」
自分の亡き後生まれる子どもが、ある程度成長したときに見せて欲しいと、妻へ送った手紙の一部です。
これは、特攻遺品館の中でも、ガイドさんが、説明をして読み上げてくださったのですが、聴いている人たちは全員、涙・嗚咽・で言葉もありませんでした・・・
「戦争」・・・誰もがつらい思いをするのです。
世界中の人たちが仲良く、生きていくことの大切さ・・・
今でも、どこかで戦いが・・・一日も早く世界が平和になりますように祈っています。