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神奈川県の西部にある「小さな町」で暮らす私.
日々の出来事、見たこと、感じたこと、思ったことを綴っていきます。

「新・あつい壁」・・・

2009-06-23 | インポート
人権擁護委員の県総会に出席してきたのですが、総会の前の研修会では、中山 節夫監督の「新・あつい壁」を見ました。

40年近く前に、中山監督が撮った「あつい壁」は・・・、
ハンセン病患者を親に持つ子ども達が、小学校入学を拒否された問題を題材にした映画です。
「新・あつい壁」は、ハンセン病患者であることを理由に、法の前の平等を踏みにじられ「ボロ雑巾のように死に追いやられた」一人の男の事件を描いたものです。
(冤罪事件です)

当時の社会全体が、ハンセン病患者やその家族を差別・偏見でどれほど苦しめていたかという様子が「胸が苦しくなるほどに」伝わってきた映画でした・・・。

「らい予防法」が廃止され、強制隔離政策が間違いであったことを国が認め謝罪をしましたが、それでも、私たち一人一人の差別意識や偏見がまったくなくなったとはいえないと思います。

数年前、「温泉宿泊拒否」という事件がありましたが、その時も「療養所自治会」への嫌がらせや中傷が多くあったということでも裏づけされます。

今は、ハンセン病は「伝染病」ではない、「効果のある薬も開発された」ので必ず治る」と分かってはいても、まだまだ患者やその家族、親戚の人たちの人権が無視され踏みにじられているケースも多いとか・・・。

人権擁護委員として、今後そんな問題にぶつからないとも限りません。

一年生委員としては、様々なケースを想定しての研修を積み重ねていくことで、一人でも多くの方の問題を解決するお手伝いをしたいと、強く思った日でした。