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神奈川県の西部にある「小さな町」で暮らす私.
日々の出来事、見たこと、感じたこと、思ったことを綴っていきます。

失敗は成功の母~~(笑)

2011-08-25 | インポート
毎週木曜日に、日本語レッスンに見える、ウズベキスタンの女性がいます。

午前10時からの予定なんですが・・・今日は10時20分ごろに「ごめんなさい・・・」と、見えました。
遅れた理由を聞きましたら~~、

「娘の、片方の長靴が、駅のホームから線路に落ちてしまい、駅員さんに拾ってもらうというアクシデントがあり、一電車乗り遅れました」
ということでした!

「靴でよかったけど、子どもは危険なので、ホームの端を歩かせない方がいいわよ」と、注意しました。

レッスンが始って、もう一つの失敗を話してくださいました。

「バスに乗ったとき小銭がなくて一万円札を出しました。
バスの運転手さんが両替できないと言い、困ってしまった。
乗客の何人かが協力してくださって、「五千円札2枚に」「五千円を千円札5枚に」「千円を百円硬貨に」
と、次々に両替してくださって、ようやくバスを降りることができたとか・・・(苦笑)。
その間15分ほど、バスが止まっていたので、後ろに続いていた車が「渋滞」に!
「ごめんなさい・ごめんなさい」とみなさんに謝ってきました」
というお話でした(笑)。

「そんな失敗をしたことは、絶対にわすれないでしょうね~~。これからバスに乗るときは、必ず「小銭」のあることを確認して乗りましょうね」と、再び注意(笑)。

「失敗は成功の母」という言葉もあるくらいですから(笑)、いろいろ体験して覚えて、日本での暮しに慣れていきましょうね~~♪
と、彼女にいいましたが・・・。

ロシア語と日本語変換の電子辞書を使いながらのお話・・・多分90%以上間違いないと思います~~(笑)。

緋色の空~~(読書感想文です)

2011-08-25 | 本と雑誌

「緋色の空」 池永 陽 著

時代小説です。 鮮やかな色の装丁に目を魅かれて、手に取りました(苦笑)。

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「清吉」「与助」「おとし」の三人は、幼い頃孤児となる同じような境遇。

同じ長屋で暮した幼馴染です。

「三人で住む家を建てる」という夢に向かって、棟梁の家で修行中の「清吉」。

ようやく一人前に認めてもらえる一軒の家が出来上がろうとする直前、「付け火」によりその家は焼失。

炎から家を守りきれなかった「清吉」は、家といっしょに死のうと、燃えさかる大黒柱にしがみつき意識を失うのです。

寸前で助けられた清吉、だが彼の左腕は、火傷により動かすことが出来なくなりました。

棟梁の娘との結婚も消え、自棄になった清吉は、酒に溺れ、喧嘩を売った香具師の親分に、身も根性も叩きのめされたのです。

その親分の元で、香具師として生きようと決めた清吉ですが、様々な困難が襲ってきます。

幼馴染の「与助」と「おとし」は、夫婦になりましたが、悪徳な香具師に騙され、弥助は身投げ。おとしは、花街に売られてしまうのです・・・。

その「おとし」への自分の想いに気がついた「清吉」は、彼女を救い出すために「火付け」をして騒ぎを起こし「足抜け」をしようと、おとしと相談しました。(実際に、火をつけたのはおとしでしたが・・・)、

花街の空が真っ赤に染まるのを、対岸で見ていた「清吉」と「おとし」。

おとしの嬉しそうな顔を見たとき、清吉は「自分を大怪我させたあの火事も、おとしが火付けをした」と気づくのです。

清吉を好いていたおとしは、一人前になって棟梁の娘と結婚してしまう清吉が許せず、失敗をさせようと考えたのです・・・。

女の情の怖さ、女の悲しい性、女の一途な想い・・・ちょっと恐ろしい本でした。