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教育委員会と人権擁護委員会との共催で行われた「人権講演会」に参加してきました。
教職員の研修会も兼ねていますので、幼稚園、小中学校の多くの先生方、教育委員の方たちも参加して、
「子どもたちに寄り添う」と題して、社会福祉法人「カリヨン子どもセンター」の理事長で弁護士でもいらっしゃる「坪井 節子」先生のお話を聞きました。
坪井先生のお話は、以前にも他の市の講演会でお聞きしていますが、その内容、お話し振りには前回同様に感動~~。
前回は、私が人権擁護委員になって間もない時でしたが、特に「子ども委員」というお役目から、「子ども電話110番」の電話相談や、「SOSミニレター」の返信書きなどに対応しながら「これでいいのだろうか・・・」と、悩んでいたときでした・・・。
「母親であること、年齢が高いことから、子どもたちより多少人生経験が多いというだけの私が、子どもたちの悩みを解決して上げられるものだろうか」
「無力な自分」に不安がいっぱいでしたから・・・。
そんな時に先生のこんな言葉を聞いたのです。
「大人だから、問題や悩みを解決してあげなければ! 何か良い助言をしなければ!」と思わなくていいんです。
「子どもの話をしっかり聞いて受け止めて、いっしょに悩んであげること」
つまり「子どもたちの心に寄り添うこと」ができる大人になることが大事なのです。
このお話を聞いたとき「目からウロコ」でした!
「私は大人だし、人権擁護委員をお受けしているんだから、何とかしてあげたい。良い助言をして解決に結びつけてあげたい」と、「上から目線」での対応をしがちだった私・・・、
今思うと、本当に恥ずかしい・・・。
学校で家庭で、じっくり自分と向き合ってくれる大人がいない子どもたちが、電話や手紙で相談してきてくれるのですから、「真剣に話を聞き、いっしょに悩んで考えてあげる」ことが、何よりの解決に繋がるんですね。
そう思ったら、肩の荷が軽くなりました~~♪
それから今日まで、いつもその気持ちを忘れずに対応しています。
坪井先生は「学校問題・少年事件・虐待・児童擁護施設内人権問題・子ども買春」などに関わる「子ども人権救済活動」の現場で20年以上頑張っていらっしゃる方です。
いろいろのケースで出会った子どもたちの「心の叫び」を、時には涙しながら、時にはご自身の子育ての様子をまじえながら、ご自身も悩んだことも含めて、切々とお話してくださいました。
子どもたちの人権が守られるということは、↓のことが守られて、すべtの子どもたちが元気で日々を送れることなんでしょうね。
「生まれてきてよかったね。ありのままのあたなでいいよ」
「ひとりぼっちじゃないんだよ」
「あなたの人生は、あたしか歩けない。あなたが歩いていいのよ」