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神奈川県の西部にある「小さな町」で暮らす私.
日々の出来事、見たこと、感じたこと、思ったことを綴っていきます。

「風の向こうへ駆け抜けろ」~~♪読書感想文です。

2019-12-19 | 本と雑誌
一昨日のニュースで大きく取り上げられたのが↓こちら~。
世界経済フォーラム(WEF)は17日、世界各国の男女平等の度合いをランキングした2019年の「ジェンダー・ギャップ指数」を発表した

調査対象153カ国のうち、日本は121位と前年(110位)から順位を落とし、過去最低となっていました。
これは、調査分野のうちの、女性の政治参画の遅れや経済部門で女性管理職の数の少なさ等が響いているのだとおもいますが、先進国では最低水準となっていることが寂しい・・・。

そして、思い出しました~~、ずいぶん前に読んだ本。
「風の向こうへ駆け抜けろ」 古内 一絵  著


女性が進出している職業は、たくさん増えてきてはいますが、まだまだそこに携わる数が圧倒的に少ない「騎手」という職業についた10代の女性騎手の物語です。

今、日本では「藤田 菜七子(ふじた ななこ)」さんという、日本中央競馬会(JRA)所属の女性騎手が人気者になっています。
2018年に女性最多勝利記録を樹立し、翌2019年には史上初の女性騎手によるJRA重賞を制覇を果たしています。

その藤田さんが、「私にとって大切な小説」と、巻末に想いを寄せている本でもあります~~♪


日本にはふたつの競馬があるのですが、
ダービーや有馬記念で知られる緑のターフを駆ける中央競馬。
そしてダートで砂塵を巻き上げて闘う地方競馬です。

『 地方競馬教養センターを卒業した新人女性ジョッキー・芦原瑞穂は、広島の地方競馬に「客寄せパンダ」的な宣伝のために呼ばれたのです。

配属先は弱小厩舎。そこで働く調教師、厩務員たちは、それぞれに心に傷を抱え人生をあきらめた個性的で型破りな男たちの集団でした。
当初は、廃業寸前だった厩舎を、瑞穂の真摯な努力と純粋な心や情熱から、徐々にみんなの心が一つにまとまり、ついには大きな夢を持つようになります。
そして、中央競馬の「桜花賞」を目指すまでにはなるのですが・・・。』

女性であるがゆえに、立ちはだかる試練や苦労の数々に、胸が痛くなり歯軋りも・・・(苦笑)。
が、馬との信頼関係を構築していく過程や、周囲の人たちとの温かい絆を作り上げていく様子に、胸が熱くなりました。

もともと競馬が好きな私ですので、厩舎や走る馬たち、騎手のことなど多少の知識はありますので、競馬用語などもすんなり分かりました。
(親戚に厩務員の方がいます=笑)
でも、競馬に興味がなくても、競馬を知らない人でも、読み終わると「爽やかな感動」に涙があふれそうになること間違いありません!

どんな分野にも、もっともっと女性が進出し、本当の「男女共同参画社会」が出来上がる事を願っての日記です(苦笑)