「千の花になって」というタイトルを見たとき~~、
数年前に有名になった「千の風になって」という歌を思い出して、多分きれいで優しい物語なんだろうなぁ~~と思って、初めての作家さんの本でしたが、読んでみました(笑)
「千の花になって」 斉木 香津 著

『 あの戦争中・・・、自由のない時代・・・。
坂の下の「銭湯」の家に生まれて育った真砂代が、坂の上の不思議な家に住む貴子と出会い、自由に生きる大切さを知る物語です。』
戦争中の人々の暮らしぶりと、港町・横浜の情景が(私の生まれた街であり、今でも煩雑に訪れますので、知っている場所がたくさん出てくることが楽しい)しっかり想像できる、クセのない文章に、一気に読んでしまいました。
あの時代が作り出した世論や常識に従おうとする真砂代。
どこか投げやりで破天荒ながらも、自分の考えをしっかり持った貴子。
孫娘を優しく温かく見守る祖父の虎吉。
三人三様の「生き方」がとってもステキです~~♪