テレビでとびとびに見てはいたのだが、まとめて劇場で見たのは初めて。今の目で見ると、チャンバラシーンがリアリズムとも様式的ともつかなくてあまりぱっとせず、ほとんど冗談みたいな萬屋錦之介の大芝居が見ものになる。上の権力抗争が下の犠牲を強いる図式は深作欣ニの体質でもあるだろうし、それ以前に実録やくざもののパターンだが、時代劇でやるとまわりくどい感じ。当時の大作には違いないのだろうが、20年以上経つと、それ以前の時代劇と比べてしまうからさほどスケールは感じない。
(☆☆★★★)
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