prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

コントラスト

2005年10月05日 | Weblog
タクシーに2度乗るが、行きのでは乗ると同時に異臭を感じた。どうも直前に運転手がおならをしたらしい。それから今どきカーナビもつけず、道もうろ覚えで交差点で地図を広げるという調子。
これに対して帰りのは、乗ると同時に芳香を感じた。アロマを入れていた。もちろんカーナビつきで、雨の中、袋小路に近い道の奥まで入ってくれた。
なんだか、こうも行き帰りで対照的なのも珍しい。

ずっと前から近くに住んでいるホームレス(形容矛盾みたい)が、新しい服を着て歩いている。どこで手に入れたのやら。



「セブン・ソード」

2005年10月05日 | 映画
2時間33分という長尺だが、もっと長いのを縮めたみたい。ストーリー上の変換点をフラッシュバックで処理するなんて不自然な真似をずいぶんしている。

ドニー・イェンがさすがに目立っている以外、七人のキャラクターがあまり描き分けられておらず、どんな剣を持っているかでキャラクターが逆に決められてしまっているようなあたり、コスチュームや武器のデザインの凝り方とともにアニメかゲームを思わせる。川井憲次の音楽がお囃子みたいにずうっと入っているせいもあるか。

アップのモンタージュでアクションを誇張する演出なのだが、重厚感を狙ったせいかツイ・ハークとしてはカット割りが案外冴えない。
クライマックスの一対一の決闘はさすがに見せるが、狭い空間を生かした立ち回りの振り付けは同じハークの「天地大乱」に及ばない。

中国らしい空や太陽を見上げるような壮大なショットは魅力的。
原作の題名は「七剣下天山」。映画の原題は「七剣」。どちらもカタカナ題名より格好いいと思うが。
高麗人の会話の字幕に(韓)と注釈がついているのが御親切でなんか可笑しい。高麗人という設定の意味は今一つつかみにくい。原作読まないとわからない性格のことか。
(☆☆☆)



セブンソード