prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「アワーミュージック」

2005年10月25日 | 映画
ゴダール百まで前衛忘れず。
今どき前衛というのも古典的に映る。今どき珍しいきっちりしたスタンダード・サイズの画面に、ノイズやぶち切れる音の使い方などかつて異化効果といわれた処理も、今や滑らかで心地よい。
というより、もともと古典主義者のブルジョワがもともと自分にないものを求めてきたということではないか。
南北問題でいうなら、ゴダールがいるのは「北」の方で「南」には決してなれない。それは限界なのだが、限界であることを率直に表明するのは忘れない。



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