prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ロバと王女」

2005年12月02日 | 映画
女王が亡くなったので、王がそっくりの王女つまり実の娘と再婚しようというアブナイところから始まるのだが、あまりその辺突っ込まず「シンデレラ」の靴を指輪にしたような話などに行ってしまい、色々なおとぎ話を集めたみたいになるが、ジャック・ドゥミらしくあまり締まらない。
デジタルリマスター版だが、「空の色のドレス」、「月の光のドレス」といった映像で表せるわけのないアイテムをどう表現するのかと思うと、服の上にすーっと雲の影が動いているなど、ずいぶん手がかかっている(割に効果があがらない)。
衣装・装身具が凝っていて、劇場のロビーに色々と関連(?)グッズが並んでいた。
カトリーヌ・ドヌーヴやジャック・ペランやデルフィーヌ・セイリグが若くて美しいところは見もの。せっかくリバイバルしたもの、少しは誉めたいのだが、正直退屈する。
(☆☆★★★)



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