prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

中国の不思議な四人家族

2006年10月07日 | Weblog
かなり高級な店で隣の席でランチタイムにすき焼きのメニューをとっていた、言葉聞くと中国人らしい親子四人の客のうち、父親と思しい大きな男が肉が来るより先におもむろに持ちこみ(!)のリンゴを二つ取り出すと、やはり持参の刃物で皮を剥き始めた。といっても、ゴボウのささがき風に手前から削ぐように外側を削っていくという妙な剥き方で、皮だけ削ぐと、中身は写真のようにほとんど残ったままで、食べ終えて出ていった後も残されてた。

子供たちがちょろちょろしているのはわかるとして、親までつきあって食事中に何度も席を交換して、その子供たちが持っていてしきりとトランプ風に切っていたのが、ゲームの画面を絵柄にしたようなカード、というのもよくわからない。

マナーが悪い、というのともちょっと違う、フシギな客でした。


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「踊らん哉」

2006年10月07日 | 映画
フレッド・アステア、ジンジャー・ロジャース主演、マーク・サンドリッチ監督。

えらい古めかしい感じの邦題だが、原題は「Shall We Dance」。
1937年のアメリカ映画だから、もちろん「Shall We ダンス?」とはまったく関係ない。 

アステアの役名が、ピーター・P・ピータースというマンガみたいな名前。商売用でロシアン・バレエ・ダンサーと名乗っているが、実はジャズとタップが本職という役どころなので、ロシア人のことをからかって言う代表的な名前、イワン・イワノーヴィッチ・イワーノフをもじっているのかも。

客船の機関室のセットでジャズを演奏する黒人の機関夫たちに囲まれてアステアがタップを踊るソロ・ナンバーがあるが、この時代としてはジャズを映画に出すのは珍しかったのではないか。
ただ、黒人たちがどうも本物ではなくて、顔立ちや体型、みんな同じ肌の濃さなどから、白人が黒く塗っているのではないかと思った。
ジャズもタップも、もとは黒人のものなのを改めて認識。

当時の豪華客船というのは、郵便を運ぶ小型飛行機が発着していたらしいのにびっくり。

スケート靴を履いてのデュエットなどのおよそ言葉にならない数々のミュージカル・ナンバーは今こそ光輝いて見える。


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Shall We Dance - IMDB

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