prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「もしも昨日が選べたら」

2006年10月19日 | 映画
Quicktimeのアメリカ版予告編で見て、昔の「フラバー」とか「春の珍事」といった珍発明コメディみたいなのかと思ったら、だいぶ違ってました。

「万能リモコン」と訳していた原語はuniversal controllerで、文字通り自分以外の世界の時間の進行を止めたり早送りできたりするというもの。そんなものを渡すクリストファー・ウォーケンは神なのかなと思うと自分で天使だと名乗る。

仕事に追われて成功するまではと家族に我慢を強いていたアダム・サンドラーが、邪魔になる時間をスキップしていくうちに自動学習性能があるコントローラーが勝手に動いて、という展開は、便利になればなるほど仕事が忙しくなる皮肉な現状をうまく形にしているが、一方でたとえば家族で楽しく過ごした時間をまた何度も楽しみたくて繰り替えているうちに飽きてしまう、といった展開もありえたのではないか、とないものねだりをしたくなる。
家族が大事、というハリウッド的常識にまとまりすぎているのがちょっと物足りない。

下ネタがずいぶん多い。
リック・ベイカーによる老けメイクや大肥満体(CGも入っているのだろうが)などの効果は見事なものだけれど、特殊メイクは最近売り物にならないね。
ケイト・ベッキンセールだけ老けても体型が変わらない。
(☆☆☆)


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