prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「大いなる陰謀」

2008年05月23日 | 映画
上院議員とジャーナリスト、大学教授と学生、アフガンに派遣されているアメリカ兵たち、の三つの場面がかわりばんこに描かれるのだけれど、それぞれのつながりがいかにも「頭で作った」感じでまるで感情的に巻き込む力がなく、かといって緻密な議論を味わうというわけにもいかない。理屈っぽい割りにこれといって新鮮な切り口や視点はなく、今更の観が強い。

三大スター以外の無名の兵士たちの出番が一番手ごたえがある。レッドフォードの「まじめさ」が硬直した方に出てしまったみたい。残念。
邦題はレッドフォード主演の「大いなる勇者」にひっかけたのかもしれないけれど、あれ自体違和感のある邦題(原題は主人公の名前「ジェレマイア・ジョンソン」)だったものなあ。
(☆☆★★★)


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