FBIのフーヴァーがしきりとマスコミを利用するのに対して、デリンジャー側が義賊的な行動をとっているのにあまり自己顕示的な真似をしない。
バイオグラフ劇場の前でデリンジャーが射殺されたあと、大衆がタイマツ焚いてお祭り騒ぎするが、実話では流れた血をハンカチに浸して持ち帰った通行人がいたという。大衆にとってはギャングはアイドル(偶像)だったわけだが、そういう神話性の表現はあまり出ていない。
殺される前に見ていたクラーク・ゲーブル主演の「男の世界」の内容が明らかにデリンジャー自身にだぶっているのは、史実とはいえ不思議なくらいできすぎ。
夜の銃撃戦の場面、なぜかデジタルカメラくささが強く出る。ダンテ・スピノッティの撮影は他ではちゃんとフィルム的質感を出しているのに。
ジョン・ミリアスの「デリンジャー」のウォーレン・オーツやベン・ジョンソンなどの男くささと比べると、全般に顔がつるんとしています。助っ人捜査官を演じるスティーヴン・ラングがこわもての国からこわもてをひろめに来たような顔で、ラストで人情味を見せるあたりはうまい。
顔面を銃弾が突きぬける弾着表現にびっくり。
(☆☆☆★)
本ホームページ
パブリック・エネミーズ - goo 映画
バイオグラフ劇場の前でデリンジャーが射殺されたあと、大衆がタイマツ焚いてお祭り騒ぎするが、実話では流れた血をハンカチに浸して持ち帰った通行人がいたという。大衆にとってはギャングはアイドル(偶像)だったわけだが、そういう神話性の表現はあまり出ていない。
殺される前に見ていたクラーク・ゲーブル主演の「男の世界」の内容が明らかにデリンジャー自身にだぶっているのは、史実とはいえ不思議なくらいできすぎ。
夜の銃撃戦の場面、なぜかデジタルカメラくささが強く出る。ダンテ・スピノッティの撮影は他ではちゃんとフィルム的質感を出しているのに。
ジョン・ミリアスの「デリンジャー」のウォーレン・オーツやベン・ジョンソンなどの男くささと比べると、全般に顔がつるんとしています。助っ人捜査官を演じるスティーヴン・ラングがこわもての国からこわもてをひろめに来たような顔で、ラストで人情味を見せるあたりはうまい。
顔面を銃弾が突きぬける弾着表現にびっくり。
(☆☆☆★)
本ホームページ
パブリック・エネミーズ - goo 映画