時代設定や執拗な脱獄の繰り返し、なぜこうも脱獄を繰り返すのかという疑問を看守長の目を通して追求する描き方など、吉村昭の「破獄」のもとになった白鳥由栄の話のバリエーションかと思ったら、途中から大胆にフィクションに飛躍して、昭和の日本に島にある刑務所なんてものをぬけぬけと持ち出してくるあたり、完全にひとつの世界を作っていた。
ラストのくくり方も人を食っている。
リアリズムを通すのは予算的にもムリという消極的な理由からというわけばかりではなく、美術などかなり象徴化・抽象化した作り。ちゃちといえばちゃちだが、「作り物」の魅力にうまく寄せている。
(☆☆☆★)
本ホームページ
板尾創路の脱獄王 - goo 映画
ラストのくくり方も人を食っている。
リアリズムを通すのは予算的にもムリという消極的な理由からというわけばかりではなく、美術などかなり象徴化・抽象化した作り。ちゃちといえばちゃちだが、「作り物」の魅力にうまく寄せている。
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