prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「あずみ」

2003年05月28日 | 映画
刺客として育てられたのなら、誰が何のために人を殺させようとするのかという疑問を持つドラマにならないとおかしいと思うのだが、相手によって平気で殺したり、やたら悩んだり、どこが違うのかまったく押さえておらず、御都合主義から一歩も出ないで終わってしまう。

役者も演出も人が人を殺す凄みや重さがてんで出ていない。視覚的などぎつさにしかならない。斬る数増やしたからって、迫力が増すわけじゃないんだ。

上戸彩は立回り頑張っているものの、動きをピックアップしながら決めポーズをつないでいく半分アニメみたいな演出。いやな予感はあったのだが、予告編でやっていたぐるぐる縦に回りこむ遊園地の遊具みたいな動きのカットが一番よくて、それに匹敵するカットがない。
「魔界転生」もそうだが、いかにも続編を作りたそう。
(☆☆)


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