prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「花粉熱」俳優座演劇研究所27・28期中間発表会

2017年07月28日 | 舞台
大女優だったらしい母親を軸にして夫と息子と娘の四人家族の日常が常に芝居になっているような不思議な家に、さまざまな外部の人間がやってきてややこしく絡む。

平和な家庭を外部からやってきた闖入者がひっかきまわすという作劇はありがちだが、その逆で外部からやってきた方がひっかきまわされる。花に近寄って熱を出すから花粉熱という意味のタイトルだろうか。1925年に書かれた芝居としては今にゆうに通じる家族観。
向田邦子の「家族熱」はここからタイトルをとったのだろうか。
大女優の役を研究生がやるというのはちと苦しい気がする。

作 ノエル・カワード
訳 鳴海四郎
演出・指導 堀越大史



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