prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「わが闇」 ケラリーノ・サンドロビッチ作  俳優座研究生27.28期修了公演

2018年03月17日 | 舞台
ケラリーノ・サンドロヴィッチというと前に映画を撮る時に相当に不快な思いをしたらしくて二度とああいう状態では仕事しない、ということを書いていたと思うが、この劇の中で父親と娘二代にわたる作家の父の方のドキュメンタリー映画を撮るのに、製作委員会が有名人のインタビューを入れろとか監督にあれこれおかしな口を挟んでくるので、ぐちゃぐちゃになってしまうっていうあたりはその反映かと思ったりした。

三人姉妹が主人公になってるチェーホフの「三人姉妹」みたいな話でもあるし、長女が作家で末娘がウディ・アレンの「インテリア」みたいでもある。
ソファーに階段、引き戸程度のシンプルなセットだけども、途中で黒子風に裏方が現れて回り舞台式に装置を動かして変化をつける。

「闇」なんてタイトルについているので、どんなおどろおどろしい話かというと、ソフトバンクの通信網はつながりにくい、なんて小ネタも入れて相当に笑わせる。
ガラケーが劇中で真っ二つにされるけれど、本物だろうか。

研究生とはいっても、でかぶつあり、太目あり、美人あり、コメディリリーフ用ありと多彩。

作:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
演出・指導:眞鍋卓𠻸

俳優座27期 2018修了公演 「わが闇」配役


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