prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「17歳の瞳に映る世界」

2021年08月08日 | 映画
原題はnever rarely sometimes always。
文章ではなくて、アンケートの選択肢の「全然ない」「まれに」「ときどき」「いつも」のこと。

カウンセラーがヒロインが妊娠に至ったであろう場面をいくつも読み上げてヒロインが答えていくうちに、自ずとその時は気づかなかった強制性が見えてくる。
カメラはヒロインに密着し、男はまったく画面に出てこない。そこから逆にヒロインがいかに疎外され、いないことにされているのかがわかる。

ヒロインが一緒に行動するもう一人の女の子につきまとう男の存在がウザくもあり、かといってこれまたいないことにはできない。
男とキスしている間に絡ませる指がいつ離れるのかなんとも危うくてスリリング。





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