兄弟の性格の違いの描き方が巧みで、白樺の林が伐られていくあたり、「桜の園」風でもある。
「めまい」や「ジョーズ」の使用例が有名な、通称逆ズーム(ズームアップと後退撮影あるいはズームアウトと前進撮影を併用したカメラワーク)があるのは意外だった。
具体的にいうと弟が窓のカーテンを落とした後の窓の外の撮り方。
ダニエル・オルブリフスキが子供にかなり手荒な真似をするのが今見ると気になった。1970年製作の映画なので、今とは感覚が違うのだろう。
馬車が走り去ったあとを二頭の犬がまっしぐらに追っていくのが印象的。
七階で開催されていたワイダ展もだが、かなり若い客が入っていた。