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またも事故・不祥事~これだけ騒がれているにも関わらず…

2013-07-30 | ニュース記事講評

今日ネット上のニュースを見たら、「スイスで列車正面衝突」という記事を目にしたものでした。

今月はフランス・パリ近郊で列車脱線、そしてスペインでは大幅な速度超過による高速列車脱線と、ただでさえヨーロッパの鉄道では多数の死者が発生する事故が続発しているにも関わらず、これだけ短い間に重大事故が次々と発生するというのは、前代未聞の事態と感じます。

東アジアから外へ出た事がないMAKIKYUは、当然ながらヨーロッパへ足を運んだ事はありませんが、西ヨーロッパの鉄道は世界的に見ても、技術水準や要員教育、信号システムなどの安全性などはかなり高い部類に属し、今回事故が発生したスイスもその一つかと思います。

その様な地域において、これだけ短い間に重大事故が次々と発生し、それも天災に起因するものではないというのは、尋常では考え難い事ですが、各国の鉄道が陸続きで接して相互乗り入れしており、それらで共通するシステムを用いる事で、システムに欠陥があると各地で…という事になるのかもしれません。

今回の事故も信号や保安装置などの不備(速度超過や正面衝突などは、例え乗務員が信号見落としなどのミスを犯しても、高度な保安装置が正常に作動していれば防げるかと思います)が疑われ、これだけ重大事故が続くとなれば、信号や保安装置などの抜本的な見直しも必要になるかもしれません。

ヨーロッパは日本と並ぶ鉄道先進地だけあり、他地域への車両やシステムの輸出事例も数多く存在していますが、これらの安全性もきちんと確保されているのか気になる所です。

特にスペインの高速鉄道における脱線事故の被害は凄まじい状況で、これだけ重大事故が相次ぐとなると、他地域への車両やシステムの輸出にも今後支障が出てくるのでは…と感じます。


日本でも最近、JR北海道で車両トラブルなどが相次ぎ、一部車両の使用停止による車両不足→多客が見込まれる夏休み期間には異例の一部列車運休という事態に見舞われている事は、ご存知の方も多いかと思います。

JR北海道ばかりで車両トラブルが頻発するという事は、同社の安全管理体制に問題がある事を露呈していると言っても過言ではないかもしれませんが、現段階では重大インシデントも含まれるとは言えども、死亡者が発生していない事は不幸中の幸いと感じます。

また重大インシデントを含む相次ぐ車両トラブルは、あくまでも「過失」によって発生したものですが、これだけでなく乗務員が違法薬物使用によって逮捕されたというニュースも入っています。

これは「過失」ではありませんし、違法薬物を使用した状態で乗務ともなれば…と想像すると恐ろしい限りで、以前ニュースでも大々的に取り上げられた元社長の訃報と共に、今後同種の報を聞く事だけはない事を願うばかりです。



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