贈与論のマルセル・モースから一転して、きょうは、“ 刑事モース ”のはなし。
10月30日は午後1時から、BS451チャンネル、シネフィルWOWOWで“ 刑事モース ”を見、夜8時からはBS 560、AXNミステリーチャンネルで“ アラン・バンクス ”を見た。
それ以外は散歩と読書。散歩はいつも通り、読書はE・ブレイク『最小の結婚』を読んでいるが難航しており、コメントは少し先になりそう。
“ 刑事モース ”のほうは、若き駆け出し時代のモースが主人公なのだが、警部になったモースとまったく似ていない俳優が演じているため、どうしても“ モース警部 ”の若いころの話という感じがしない。ストレンジ警視正(?)や法医鑑定医などは、体型や顔つきがどことなく似た俳優が演じているのだが・・・。
モース警部の方は、すぐに事件関係者や時には容疑者の中年女性に恋心を抱くのだが、刑事モースにはその萌芽はまだうかがえない。
昨夜の話の内容は、“ モース ”も“ アラン・バンクス ”も、警察内部の腐敗が絡んでいた。
警察の腐敗はたびたびイギリス・ミステリーのテーマになっているが、BBCも含めてよくテレビで放映できるなと思う。
“ アラン・バンクス ”は、主人公の署内恋愛(?)がサイド・ストーリーになっていて、恋愛ドラマ風でもあり、イギリスの離婚した夫婦や夫婦間の子の生活をうかがうことができる家族ドラマ風でもある。
“ ガンヒルの決斗 ”のことを、キネマ旬報で「浪曲調西部劇の水準作」などと評していたのに倣うなら、昨日の“ アラン・バンクス ”は「浪曲調ミステリー」であった。
2020年10月31日 記