昔から豪徳寺に住んでいて、今でも豪徳寺に住んでいる友人から、連絡があって、今年、石川屋が閉店したと聞かされた。
ぼくにとっては、2006年の重大ニュースである。昭和30年代、「コロッケ五円の助」なんていう漫画まであった時代に、ぼくの土曜日の昼ごはんのおかずの定番だった、あの石川屋のコロッケがなくなってしまったとは・・・。
数年前に墓参りの帰りに立ち寄って、コロッケを買って歩きながら食べたのだったが・・・。「3丁目の夕日」なんて映画が上映された年に、ぼくにとっての「3丁目」には欠かせない風景が1つ消えてしまった。もし店舗が残っているなら、写真を撮りにいかなければならない。
正月に出かけてみるか。50年前、お年玉を貰って、早速出かけた商店街を思い出しながら。
写真は、かつて豪徳寺駅から北に10分ほど歩いたところにあった紅梅キャラメルの思い出をまとめた澤里昌代司『さようなら紅梅キャラメル--6年間で消えたもうひとつの讀売巨人軍』(東洋出版、1996年)の表紙。あのキャラメルとおまけの思い出はわずか6年間だけのものだったとは・・・。
2006/12/29