きょうの昼前、何の用事もないのに、わざわざ青山一丁目まで出かけて、“ホンダ・インサイト”を見てきた。
昨夜ネットを遊泳していたら、どこかを経由して“car view”のニュースのページに辿りつき、その記事の中に「インサイトのコンセプト・カーが青山のショールームに展示してある」と書いてあった。
ホンダのHPで確認したら、本当に展示している(ただし「手を触れることはできません」と注意書きがしてある)ので、きょう見に行ってきた。
実は、はじめて“インサイト”のコンセプト・カーの写真をネット上で見たときは、フロントのバンパーが妙にえらを張ったような感じで、あまりよい印象がもてなかった。
で、このコラムでは写真を転載もしなかった。
しかし、きょう、コンセプト・カーの実車を見て、感想は一変した。
インサイト、悪くない! それどころか、すご~く いい!!
少なくとも、きょう見たコンセプト・カーは、現行のプリウスより全然いい。“東洋経済”に、プリウスがセダン風なのに対して、全高が50mm低いインサイトはスポーツ・クーペ風に見えると書いてあったが、そのとおりの印象だった。
あの、プリウスの運転席の頭上あたりの変な高さがなく、ボンネットからフロント・グラス、ルーフへとワンモーションのきれいな曲線が流れている。
インテリアも、先代のシビックのアイボリー内装のような落ち着いた印象で、悪くない。インパネも無理に“未来風”を装っていない(あえて言えば青っぽいライトが“未来風”か)、ごくオーソドックスなつくりになっている。
シフト、サイドブレーキも、これまたオーソドックス。あのプリウスのような短いシフト(あれをぼくは「ホルスタインの乳首」と呼んでいる)ではない。
コンセプト・カーだから、塗装もレジェンド並みのパールホワイトが輝いていたり、ライトが近未来風のLEDだったり、大径のタイヤを履いていたり、と見栄えがよすぎるせいもあるのだけれど、ぼくは気に入った。
隣りに置いてあったシビック・ハイブリッドより高級に見えた。
量販車はこんなわけには行かないのだろうけれど、できれば「お求めやすい価格」にこだわらないで、上級グレードにはコンセプト・カー並みの装備をつけて欲しい。
前のコラムに転載した“週刊東洋経済”の“インサイト”の写真が、デトロイトで来年1月に公開されるという市販版だとしたら、ちょっとコンセプトカーとの落差が大きすぎるのではないか。
ぜひ普及版だけでなく、プリウスと戦う上級モデルも出して欲しい。
そうしたら、2年後あたりの買い替え時に、有力候補になるのだが・・・。
・・・と思いつつ、帰宅した。
家に戻ってガレージのわが青のランクスを眺めると、“別にどうしても買い換えなければならない必要もないなぁ~”という気持ちが沸いてきた。
* 写真は、青山一丁目のホンダのショー・ルームに展示してある“ホンダ・インサイト”のコンセプト・カー。
以前、ホンダの“インサイト・メールサービス”というのに申し込んでおいたら、先日第1回目のメールが届いた。
その中に、インサイトのスクリーンセーバーがあったので、ダウンロードした。
ところが、このスクリーンセーバーが何とも陰気くさいのである。まず第一に薄暗い。何とかして全体像を見せるまいと、ことさらに薄暗くしている印象である。
とくに、リアのあたりを見せたくないらしく、マジックか何かで黒く塗られていて、陰気さが増している。
「リアの処理がプリウスにそっくり」とあちこちで書かれているために、リアのデザインをパリ・モーターサロンに出品したコンセプト・カーから大きく変えようとしているのだろうか。
それならそれで、わざわざこの時期にスクリーンセーバーなんか公開しなくたっていいのに・・・。
F1からの撤退なんか、ぼくにとってはどうでもいいことだけれど、せめて地球への罪滅ぼしにハイブリッドくらいでは、元気を出して頑張って欲しいのだが・・・。
ところで、最近読んだ“週刊東洋経済”2008年12月20日号の“特集/自動車全滅!”は、クルマ専門雑誌より面白かった。
クルマを取り巻く社会的環境(とくに経済的環境)がきわめてよく理解できた。これを読んでいたから、きょうの朝刊のトップを飾った“トヨタ 赤字に転落! 社長、更迭へ”という記事にも、何の驚きも感じなかった。
少し早く来たかな、くらいの印象である。
アメリカでは、クルマの購入者の9割が実はローンによる購入者だという。しかもいわゆる「残価設定」式になっていたらしいが、中古車が売れないうえに、金融の引き締めでローンを組めない人が続出したために、今では金利0%でも新車がまったく売れなくなったのだそうだ。
わが国のクルマ購入者はどうなのだろうか。
やっぱりローンで買う人が多いのだろうか。昔からVWはよく0.9%といった金利キャンペーンをやっていたが、近頃では、かつては高級車かと思っていたBMWやベンツまでもが、“月々1万6400円からBMWが”、とか、“月1万9000円からベンツが”といった広告をよく見かけるようになった。
あんな広告を打ったのでは、道でBMWを見かけても、「あの人は金持ちでBMWに乗っているのか、それともローンでBMWに乗っている見栄っ張りなだけなのか・・・」と思ってしまう。
いわゆるブランド・イメージが崩れてしまったのではないだろうか。
逆にいえば、ブランド・イメージを犠牲にして、ローンででも売らなければならないくらいに、あの手のクルマも売れなくなっていたのだろう。
最近では、金曜日になっても新聞にクルマの折り込み広告が1枚も入っていない。
最近のクルマの売上げは、1969年頃の数字にまで落ち込んだということだが、ぼくにとっては、4、5年で買いかえさせるような近年のクルマの売り方のほうが異常で、本来あるべき姿に戻っただけのことではないかと思うのだが。
* 写真は、“週刊東洋経済”12月20日号に掲載されたホンダ・インサイト(の量産車か?)。コンセプトカーに比べると、のっぺりした感じで、一昔前の平べったかった頃のシビックのように見える(とくにボンネットが)。
青山のショールームにインサイトのコンセプトカーが展示してあるというので、明日見物に行くつもりである。
2、3週間前に“さくらや新宿ホビー館”で購入した、KYOSHO製の“日産パオ”の1/43モデル。3190円くらいだったと思う(ただしポイントで購入)。
“フィガロ”は好きだったけれど、“日産パオ”には強い思い入れがあるわけでもない。近所に廃車同然のひどく“ヤレ”の目だったパオを置いている家があって、通るたびに侘しくなったりもする。
何で購入したのかよく分からないが、アイボリーっぽい白と、ミニカーとしての格好の独特さで買ってしまっらしい。
ときどき、実車には何の思い入れもないけれど、店頭においてあるミニカー自体の形とか塗装とかで欲しくなることがある。
通勤の風景11“モニュメント・その4”の銀色の球体は、実は歩道に沿った植え込みの中に、等間隔に4個並んで置かれている。
その全景も掲載した。
なお、通勤の風景2“クリスマス・ツリー”も、きょうの朝、通勤の途中で写真を取り直してきたので、新しい写真に差し替えた。
それほど代わりばえはしないけれど。
今朝の東京は気温が3~4℃前後、いかにも冬の朝らしくなった。
テレビのニュースでは、各地で道路の凍結によるスリップ事故が多発したと報じている。
ふと、軽井沢はどうなんだろうなと思い、久しぶりに“長野県道路情報”のページを開いてみた。
軽井沢バイパスの長倉近くの観察カメラの映像を見ると、道の両側はうっすらと雪化粧している。
気温は-1.5℃、道路温度は-1.8℃、道路状態は凍結となっていた。
当然ながら寒いんだろうと思う。陽ざしはあるようだけど。
2008/12/15
もう職場にずい分近づいた道端の植え込みの中に点在している銀色の球体のひとつ。
表面に辺りの風景が、かなりの遠方まで丸く映りこんでいる。
正確にまん丸に作られているが、どのようにして作るのだろうか。
“モニュメント”シリーズは一応これで最後かも・・・。
また、どこかで見つけたらカメラを持って撮りに行くことにしよう。
“通勤の風景”シリーズは、まだまだ続けるつもりである。散歩をかねた通勤が楽しいので。
講義のほうがあと1週間で終わってしまうのだが、靖国通り方面にもイルミネーションのきれいな所などもあるので、そのうち遠征するつもりでいる。
通勤途上で見かけるモニュメントの、その3は、高層マンション(?)の前庭の、いつもきれいに清掃されている公園に飾られている、地球儀風の青銅色の球体。
こういう物体のことを何というのか、美術に疎いぼくには分からない・・・。
通勤の風景、“モニュメント”シリーズその2は、同じく“東京しごとセンター”の西南の角に建っている塔(?)。
これも何を意味しているのか分からないが、天に向かって何かを突き動かそうとする意思が感じられる。
そして何よりも、さっきの石よりは、周囲の風景になじんでいる。
“通勤の風景”シリーズ、今回は通勤の道で見つけたモニュメントをいくつか掲載する。
第1回は、“東京しごとセンター”という建物の前においてある巨大な漬物石風の石。
おそらく何かを象徴しているつもりなのだろうが、意味不明である。周囲の建物や街並みにもマッチしているとはいえない。
そもそも、この“東京しごとセンター”というのは何をしている組織なのだろうか?
毎日外から眺めているだけだが、あまり“しごと”をしている様子は伺えない。だだ広いロビーはいつも閑散としていて、人の気配はあまりない。
テレビなどでしばしば取り上げられる無駄な公共施設の1つなのだろう。
その玄関入り口のまん前に置かれたこの石は、「しごと」を求める人たちの行く手をさえぎる困難の象徴か、「しごと」を失った人たちの躓きの石というわけでもあるまいが・・・。
昨日の帰り道に撮ったホテル・エドモント前のクリスマス・ツリー。
珍しく、ホテルの玄関前にも、ホテル前の路上にもタクシーがいなかったのでカメラをとり出して写した。
数日前の出勤時に撮ったのと同じツリー。“夜景モード”で写したのだが、今回も3脚なしのため、ぶれてしまった。
3脚なしで8秒間の長押しというのはやっぱり無理がある。3、4秒で押すのをやめたのだが・・・。
通勤の風景、その6は、同じく先週木曜日に撮影した飯田橋の街並みから見上げたビル。
“住友不動産 千代田ファーストビル西館”と壁面に書いてあった。
天気はいまひとつだったのだが、その後、金曜、土曜と東京は、けっこう冷え込みが厳しくて、写真を撮りながら歩く気分にもなれなかった。
そのうち、また暖かい日があったら、写真をもって出かけることにする。
今回は歌は浮かばないのだが、一応“落ち葉”とでもしておこうか。奥村チヨの。ただし、このビルの周辺は清掃が行き届いていて、落ち葉は舞っていなかった。
ちなみに、昨日の日曜日も入試のために出勤。夕暮れ時の西武線の車窓から、まっ赤に染まった富士山が冬空に映えていた。
同じく通勤の道すがら、見上げるビルのひとつ。
このビルの前から200メートル前後は、街路樹にはさまれたプロムナードで、夏の暑いときは木陰を歩き、寒くなった最近では陽の当たるところを探して歩いている。
道の東側に並ぶ数件のビルの佇まいも悪くない。
この辺で口ずさむのは、はしだのりひことシューベルツ“風”かな・・・。
“プラタナスの 枯葉 散る 冬の道で ~ ♪”
という歌。
通勤の風景、その4以降は、通勤路の両脇にそびえているビルの写真。
いずれも結構の高さのビルなのだが、道路(公道)からかなり引っ込んでいたり、自前のプロムナードを備えていたりするので、歩いていて圧迫感はあまり感じない。
見上げながら歩いていると、その昔流行ったクリスタル・キングの“大都会”のイントロが浮かんでくる。
さすがに口ずさむことはしないけれど・・・。
* 写真は、東京しごとセンター隣りのビル。商業施設とマンションの混在するビルらしい。