雨、18度、88%
ナマコが大好きです。日本料理の酢ナマコは苦手ですが、中華料理の煮込んだナマコは大好物です。酢ナマコのようなコリコリとした食感ではなく、プリンとした柔らかなナマコが中華の「ナマコの煮込み」です。
今回の香港、お安いものからお高いものまで主人が私の好み通りのアレンジをしてくれていました。その中でも一番が「ナマコの煮込み」でした。上質なスープで煮上げたナマコは姿のまま出て来ます。そしていただく時はフォークにナイフで切り分けます。一人一匹のナマコです。このナマコは日本のナマコです。トゲの立ち具合が質の良さを物語っています。青梗菜の根元を花に見立ててカットされたものが添えられていました。
香港の長州島の名物料理は鳩です。鳩をゆっくりと油をかけながら焼き上げる丸のまま一匹の料理も有名ですが、この鳩のミンチをレタスで包む料理はサラダ感覚でいくらでもいただけます。
最近、主人と私は中華なら3皿で十分になりました。最後にはエビの炒め物ですが、 立派なエビが使われています。この3品とも、広東料理の味付けです。
香港の中華料理もフュージョン化したものが多くなりましたが、それぞれの地方料理をこうしてしっかりと守っているお店の方が口に馴染むように思います。
見慣れた夜景を見ながらの夕食です。毎晩この景色を見ながらお風呂に浸かっていたのが嘘のよう。鳩を立ててワインは赤を選びました。久々に満足のいくお味でした。