晴、5度、64%
暮れの二十八日、出来たらこの日までにお正月飾りをと思っています。八は「末広がり」です。そう思っているのに準備もしないまま気付けば、二十八日。慌てて買い物に走ります。年末も押し迫って予想以上に家事が進んでいません。仕舞ったものの在処が思い出せず、あちらの扉こちらの扉を開けたり、買い忘れも度々です。歳のせいかもしれませんが、全て笑ってごまかしています。「これもまたいいわ。」
掃除をしなくても、おせちの用意をしなくても「お正月」はやって来ます。十二月三十一日をひとまたぎしていつもと変わらぬ朝が一月一日です。そう思えばなぜ慌てるのかと余裕です。大事なのは家族の健康、家族の穏やかな笑顔。
月の末日、毎月気持ちを新たに次の月を迎えようと思っています。大晦日からお正月はその中でもビックイベントです。寒いせいもありますが身が引き締まり、日本らしい設えに替えていく一つ一つが気持ちを調えてくれます。
主人が3年ぶりに帰国しました。息子家族が今日戻って来ます。家族全員が顔を揃えるのは4年近くぶりです。正月が終わると無事にみんなを送り出す大事な役目が私にはあります。
義母の施設に年末の挨拶に主人と行きました。コロナ患者が出て面会できません。職員の方は白い防護服を着て作業しています。「ご苦労様です。」
正月用意はその一年お世話になった方々の顔を思い浮かべ、亡くなった者の顔を思い浮かべ、「来年もつつがなく過ごせますように。」