晴、7度、58%
40年前、香港で売られていた「クリスマスプディング」は陶器の入れ物に入っていました。当時まだ中国返還前でした。「クリスマスプディング」はブランデーで火を灯して食べるイギリスらしいクリスマス菓子です。イギリス領の各国ではこの菓子がなくてはクリスマスは来ないと聞きます。当時、香港ではスーパーでも山積みの「クリスマスプディング」が売られていました。まだ数軒しかなかった高級食料品店の店先にはこうした陶器の容器に入った「クリスマスプディング」が積まれていました。
モモが我が家にやって来たのは2004年、モモのご飯入れはこのプディングの容器を使いました。大きさ違いで3つ持っています。 モモは日本に来てすぐに逝きました。亡くなってすぐ我が家のやって来たのがココです。ココに初めてご飯を与えた時、この器を使いました。ペットショップで十分な食べ物をもらっていなかったのか、ココは餓鬼の様に食べ物を前に興奮しました。幾度もハイジャンプをします。その勢いで文字入りの器を大きく壊しました。切手四枚分ほどの欠けを作りました。モモが亡くなってすぐのことです。モモの思い出の器が欠けてしまい大層落胆しました。以来7年間、箱にしまっていました。
先日、こうした欠けの補修を簡単にできる「エボキシパテ」というものを知りました。 外壁などの補修に使うものらしいのですが、陶器にも使えると書かれています。欠けはわずか数時間で埋まりました。グレーの色がチグハグですがとりあえず使用可能です。熱を加えるのは考えもの、卵をといたり、粉を計ったりにと使い始めました。
一番大きなサイズはずっと毎朝パン種をこねるのに、小さいサイズはバターを湯煎したりにと使っています。7年ぶりに3つが揃いました。
ココには壊してすぐに大小の白い器を買いました。ココにご飯前落ち着く様に教えるのは大変なことでした。モモの器が3つ揃って、ココが我が家に来た当初のことも蘇って来ました。来月はモモの七回忌です。