晴、1度、65%
コーヒーを淹れようと数年ぶりに「ケメックス」を出してきました。「バルミューダ」のコーヒーメーカーを買って以来、他のコーヒーを淹れる道具は棚の上に仕舞っていました。真鍮のドリップ、モカマシーン、ケメックス。どれも豆を轢いて使います。「バルミューダ」のマシーンは確かにおいしく入ります。濃さの調節も可能です。特にアイスコーヒーは美味しいと感じます。入るまで時間がかかるのと3人分しか作れないのが玉に瑕。
朝走っている最中に急に「ケメックス!」でコーヒーをと思いました。何がきっかけか自分でもわかりません。 最近はいろんな形の「ケメックス」が売れられています。基本は漏斗がガラスで一体化されたものです。豆を轢いて、お湯を沸かして、器具を温めて、濾紙を入れ、豆を入れ、お湯をそろそろと注ぎます。豆が膨らみ、気泡が上がりもう一度お湯を注ぎます。静かな台所に「ポトポト」とコーヒーが落ちる音が大きく聞こえます。お湯を注ぐ私の顔もほんのり暖かく、コーヒーの香りがして来ました。
温めたカップに温めたミルクたっぷり、コーヒーを注ぎます。私の「カフェオレ」の出来上がりです。美味しいかどうかはこの時の色で決まります。どの器具を使ってもそれぞれの持ち味が出て、美味しいと感じます。「ケメックス」はガラスの首に持ちやすいように木が巻かれています。この感触までもがコーヒーのおいしさを作っています。
お茶を淹れる、コーヒーを淹れる、器具を出して来て、茶葉を測ったり、豆を測ったり、ひとつひとつの工程を楽しみます。お茶やコーヒーを飲むのも好きですが、私はこの淹れるまでの作業がそれ以上に好きなのかもしれません。
「ケメックス」で入れた「カフェオレ」は、まろやかな暖かな味がしました。