作曲家、團伊玖磨(だんいくま)さんの名エッセイ集 ”パイプのけむり”が何巻も続き、そのたんびに、”続パイプのけむり”、とか、”続々・・”、”また・・”、”・・続きの続き”とかいう面白い書名がつき、印象に残っています。そのマネ小僧で、今日のタイトルは”続・・””にしてみました(笑)。
箱根湯本からの登山電車の終点は強羅駅です。駅の近くに、「パイプのけむり」というホテルがあります。きっと團伊玖磨さんゆかりのホテルではないかと想像しています。というのは、ボクらが泊まった、仙石原の箱根ハイランドホテルは、そのムカシ、團伊玖磨さんの祖父、團琢磨男爵の別邸だったところなのです、きっと團一族は箱根一帯をセンキョしていると思ったわけです(笑)。
このホテルは紫陽花の頃、初めて泊まり、今回は二度目です。気に入った理由は洋式ホテルなのにりっぱな露天風呂つき温泉大浴場があることと、広大な自然林の庭園があることです。
夕食においしいワインとフレンチを頂いた翌朝は、うって変わって良く晴れていました。早朝露天風呂に入ったあと、庭園を散策しました。雑木林には大きな木が、大きな枝をいっぱい張っていました。辛夷の大木も見つけました、早春に、たくさん白い花をつけたところを見たいなあと思いました。やどり木をからめさせた大木も貫禄がありました。そして地べたには、ボクの大好きな苔が。秋霖で生まれた、新緑の苔さん、若ごけさん(笑)が地べただけではなく、切り株や石段にも。鎌倉の苔寺の、苔石段に負けません。木漏れ日があたって苔緑が眩いばかり、そして、紅い木の実がいくつも苔石段の上に落ちている、赤と緑、梅原龍三郎の好きな色、絵になっていました。
庭園内の小川のせせらぎをじっと見つめていますと、ある場所にだけ、次々と川面に波紋ができています。さらに目を凝らすと、浅い川底からふつふつと水が湧いているのに気づきました。湧き水だったのです。そういえば、このホテルの飲水はおいしい伏流水だったっけ。その湧き水のそばには、黒っぽい小さな魚が群がっていました。
さらに、歩いていくと、ドッグランのコーナーがありました。わんちゃん連れもOKというコテージがいくつかあるようです。そういえば、さっき、犬を散歩させているご婦人をみかけました。ドッグランの回りの小径の黒い土が、むき出しになっていて、そこに人の足跡や車輪の跡がついていました。都会に住んでいると、こんなムカシよくみた風景もめったみられません。よくみると、鳥の足跡もありました。そういえば、前日、すすき草原からホテルに向かう道でうつくしい雄の雉もみたっけ。もっと小さな足跡もみつけましたよ、雨粒の足跡です。そういえば、昨夜、雨が降ったけ。”秋雨の 足跡残して 黒い土 (汗)”
敷地に隣接して星の王子さまミュージアムがあり、裏門から入れるようになっています。ちょっと覗いてみました。世界に先駆けて出来た、専門のミュージアムだそうです。作者、サン・テグジュベリのことを知りたい人には嬉しいミュージアムだと思います。
・・・
天気予報がはずれて、いい天気になりましたので、当初計画していた美術館巡りは止めて、ロープウエイで芦ノ湖畔へ。そして、海賊船で箱根町港に降り立ちました。そこで、みつけた穴場(ボクにとっての)は県立箱根恩賜公園。生まれて初めて(笑)立ち寄りました。むかし宮様の別邸があったところだけあって、高台で眺めがいいです。富士山が芦ノ湖越しにばっちりみえます。その日は雲がかかっていましたが、数分間、うつくしい冨士の全裸(汗)を拝めましたよ。展望台では、富士山方面だけではなく、駒ヶ岳などの箱根の山々が四方見渡せます。それに、山のホテル庭園並の、大きなツツジの木がたくさんあります。うつくしい枝振りの赤松も素敵です。そして、箱根の木、ひめしゃら林(写真)。さるすべりのような、すべすべお肌のべっぴんさんです。なななんと、こんな、すばらしい公園が無料なんですよ。すっかり気に入ってしまいました。
・・・
箱根の秋は、さらに、続続編をつくりたいほど、ゾクゾクするほど、アキなかったです。
箱根湯本からの登山電車の終点は強羅駅です。駅の近くに、「パイプのけむり」というホテルがあります。きっと團伊玖磨さんゆかりのホテルではないかと想像しています。というのは、ボクらが泊まった、仙石原の箱根ハイランドホテルは、そのムカシ、團伊玖磨さんの祖父、團琢磨男爵の別邸だったところなのです、きっと團一族は箱根一帯をセンキョしていると思ったわけです(笑)。
このホテルは紫陽花の頃、初めて泊まり、今回は二度目です。気に入った理由は洋式ホテルなのにりっぱな露天風呂つき温泉大浴場があることと、広大な自然林の庭園があることです。
夕食においしいワインとフレンチを頂いた翌朝は、うって変わって良く晴れていました。早朝露天風呂に入ったあと、庭園を散策しました。雑木林には大きな木が、大きな枝をいっぱい張っていました。辛夷の大木も見つけました、早春に、たくさん白い花をつけたところを見たいなあと思いました。やどり木をからめさせた大木も貫禄がありました。そして地べたには、ボクの大好きな苔が。秋霖で生まれた、新緑の苔さん、若ごけさん(笑)が地べただけではなく、切り株や石段にも。鎌倉の苔寺の、苔石段に負けません。木漏れ日があたって苔緑が眩いばかり、そして、紅い木の実がいくつも苔石段の上に落ちている、赤と緑、梅原龍三郎の好きな色、絵になっていました。
庭園内の小川のせせらぎをじっと見つめていますと、ある場所にだけ、次々と川面に波紋ができています。さらに目を凝らすと、浅い川底からふつふつと水が湧いているのに気づきました。湧き水だったのです。そういえば、このホテルの飲水はおいしい伏流水だったっけ。その湧き水のそばには、黒っぽい小さな魚が群がっていました。
さらに、歩いていくと、ドッグランのコーナーがありました。わんちゃん連れもOKというコテージがいくつかあるようです。そういえば、さっき、犬を散歩させているご婦人をみかけました。ドッグランの回りの小径の黒い土が、むき出しになっていて、そこに人の足跡や車輪の跡がついていました。都会に住んでいると、こんなムカシよくみた風景もめったみられません。よくみると、鳥の足跡もありました。そういえば、前日、すすき草原からホテルに向かう道でうつくしい雄の雉もみたっけ。もっと小さな足跡もみつけましたよ、雨粒の足跡です。そういえば、昨夜、雨が降ったけ。”秋雨の 足跡残して 黒い土 (汗)”
敷地に隣接して星の王子さまミュージアムがあり、裏門から入れるようになっています。ちょっと覗いてみました。世界に先駆けて出来た、専門のミュージアムだそうです。作者、サン・テグジュベリのことを知りたい人には嬉しいミュージアムだと思います。
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天気予報がはずれて、いい天気になりましたので、当初計画していた美術館巡りは止めて、ロープウエイで芦ノ湖畔へ。そして、海賊船で箱根町港に降り立ちました。そこで、みつけた穴場(ボクにとっての)は県立箱根恩賜公園。生まれて初めて(笑)立ち寄りました。むかし宮様の別邸があったところだけあって、高台で眺めがいいです。富士山が芦ノ湖越しにばっちりみえます。その日は雲がかかっていましたが、数分間、うつくしい冨士の全裸(汗)を拝めましたよ。展望台では、富士山方面だけではなく、駒ヶ岳などの箱根の山々が四方見渡せます。それに、山のホテル庭園並の、大きなツツジの木がたくさんあります。うつくしい枝振りの赤松も素敵です。そして、箱根の木、ひめしゃら林(写真)。さるすべりのような、すべすべお肌のべっぴんさんです。なななんと、こんな、すばらしい公園が無料なんですよ。すっかり気に入ってしまいました。
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箱根の秋は、さらに、続続編をつくりたいほど、ゾクゾクするほど、アキなかったです。