気ままに

大船での気ままな生活日誌

十月の花さんぽ 

2007-10-09 10:41:17 | Weblog
この日曜日、大船フラワーセンター園長さんによる園内ガイド、10月の花さんぽにワイフと一緒に参加しました。秋晴れの、暑いくらいの日でした。

春は菜の花、夏はひまわり、そして秋はコスモス。植物園に、それぞれの季節に、この花がないとお客さんから必ず文句がでるんですよと、コスモス園の前で園長先生のお話が始まりました。メキシコ原産で明治時代に入ってきました。比較的あたらしいのですね。コスモスの名前は、属名のCosmosからきていて、ギリシャ語のうつくしいという意味があるそうです。和名は秋桜。百恵ちゃんの「秋桜」の大ヒットですっかりこの和名も定着したそうです。野生のは短日性で10月にならないと花が咲きませんが、栽培種は長日でも開花するように仕組んであるので、早々と咲くのだそうです。

コスモス園の写真を撮ろうと、カメラを向けると、ちょうど2匹の喋々がコスモスの花の上でデートをしていました。コスモスさんも目のやり場に困ったふりして、横目でみていました。好奇心が旺盛なんですね。そこでパチリ。ついでに一句。 ”たわむれて 秋桜ゆらす 蝶二匹 (汗)”

けいとう(鶏頭)はインド原産ですが、万葉集にも詠われていて、日本への渡来は古いそうです。一方、はげいとうの渡来は新しく、江戸の後期だそうです。赤と黄それに紫紅色と見事な花じゃない、葉っぱをみせてくれていました。

ボクの好きな秋明菊さんも紹介されていました。菊の名がありますが、アネモネの仲間だそうです。京都の貴船山に多く自生していて、貴船菊の呼び名もあるそうです。ボクらは、この夏、まだ花の咲いていない時期に貴船山を訪れています。

樹木では、紫式部の仲間の、こむらさき(こしきぶ)がうつくしい紫色の実をつけていました。そして、白実の、”しらたまこしきぶ”もキュートな姿をみせていました。かんれんぼく、いいぎり(なんてんぎり)、杜仲などの、秋の実も鑑賞しました。

そして、甘い香りが流れてきました。先生の向こうに、金木犀の大木がありました。親類にギンモクセイ(銀木犀)、ウスギモクセイ(薄黄木犀)などがあるそうです。ボクの一軒家時代の玄関脇にも、大きな金木犀の木がありました。20数年、一緒に暮らしましたので、甘い香りを嗅ぐと、その頃を思い出します。思い出の句をつくろうとしましたが、思い浮かびませんでした。でも、次のような狂歌をつくってみました。ご笑覧ください。

金木犀 曜日変われば ドキンちゃん(汗)

注:土金犀(犀は中国語でチャンという(uso)) 、ドキンちゃんとはアンパンマンワールドの人気者、金色の帽子と衣装をまとい、あたりに色香を発するわがまま娘、金木犀にそっくりです。

花さんぽを終えて、藤棚の下で、来る途中に弁当屋さんで買ってきた、おいなりさんをワイフと頂きました。秋風がここちよく、顔をなでていきました。

・・・
秋桜

作詞・作曲 さだまさし  
歌唱 山口百恵


淡紅(うすべに)の秋桜が秋の日の  
 何気ない陽溜りに揺れている
  此頃、涙脆くなった母が  
   庭先でひとつ咳をする
縁側でアルバムを開いては  
 私の幼い日の思い出を
  何度も同じ話くりかえす  
   独言みたいに小さな声で
こんな小春日和の穏やかな日は  
 あなたの優しさが浸みて来る
  明日嫁ぐ私に苦労はしても  
   笑い話に時が変えるよ  
    心配いらないと笑った

あれこれと思い出をたどったら  
 いつの日もひとりではなかったと
  今更乍ら我侭な私に  
   唇かんでいます
明日への荷造りに手を借りて  
 しばらくは楽し気にいたけれど
  突然涙こぼし元気でと  
   何度も何度もくりかえす母
ありがとうの言葉をかみしめながら  
 生きてみます私なりに
  こんな小春日和の穏やかな日は  
   もう少しあなたの子供で  
    いさせてください

コメント
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