もし、あと1日しか生きられないとしたら、その日はどうゆうふうに過ごしたいか、と尋ねられと、たいての人はごく平凡な、のどかな1日をイメージするようです。今日もそんな日だったなと、昨夕、高台の公園で十三夜を眺めているときそう思いました。
半年ほど苦しんでいた、足の踵の痛みがようやく、なくなったワイフは、最近ボクのロング散歩につきあうようになりました。その日の朝、ワイフが急にカワセミを観にいかないと言ってきました。以前、ボクがいたち川上流の尾月橋でカワセミをみたとゆうのを覚えていて、そこに行きたいと言うのです。
柏尾川に流れこむあたりから、その尾月橋までは4,5キロメートルあり、往復すると結構な距離になります。その間はプロムナードが整備されていて、歩きやすくなっていますし、川に遊ぶ水鳥や、水中の鯉を眺めたり、川辺の植物に目をやったりと、散歩にはもってこいのコースです。歴史的にも、あの兼好法師が鎌倉時代に金沢(文庫)のお兄さんを尋ねて歩いた道でもあります。
歩き始めてすぐ、白いコサギ(白鷺)の出迎えを受けました。川の石の上から水中の獲物をねらっているようでした。その向こうにも、もう一匹の白鷺がうつくしい真白な羽根をくちばしでいたわっていました。そして、しばらく歩くと、鴨の一群も。また、しばらく歩くと、”あっ、灰色の鷺が”とワイフの声。アオサギです、アカ詐欺ではないですよ(笑)。よく白鷺といっしょにいますので、はじめ同種の雄雌かと思ったのですが、別種でした。ゆうゆうとしている風情がボクは好きです。そこで、パチリ。ゆうゆう風情のすすきとツーショット。ゆれる川面までゆうゆうとしていました。
中間点の天神橋近くに、栄図書館があります。ここでトイレ休憩(笑)。そして、さらに上流に。ワイフはこれから先に行ったことがありません。急に周囲に緑が増え、畑などあったり、ちょっぴり田舎っぽい風景になってきます。そして川はどんどん細くなり、”深山を歩いてるみたい”とワイフの嬉しそうな声。それまでの高いところから川を眺めるのではなく、もうここでは直接、川の流れに手をいれられる道を歩いているのです。小魚はみえるし、アメンボもすいすい泳いでいるし、小鳥の声もここちいいです。
ようやく、尾月橋がみえてきました。案の定、数人のカメラマンが待機していました。もちろん、カワセミ狙いです。まだ、みんな三脚のカメラから離れていますので、カワセミは来ていないようです。カメラマンに近づいていくと、突然、カメラをのぞき始めました。カワセミですか、とボクは小声でシニアのカメラマンに尋ねました。にんまりとして、指さす先に、なななななななな、まつしまななちゃん、なななんと、自分より大きな魚を加えたカワセミが竿の先に留まっているではありませんか。にんまりした理由が分りました、こんな幸運はめったにありません。
”魚が暴れてる”とワイフの声。ボクはすぐデジカメを取り出して、パチリ、パチリと5つぐらい撮る、”獲物を自慢そうに俺たちにみせているようだね”と言いながら、シニアカメラマンは連続シャッター。もういいかい、とカワセミちゃんが大きな獲物をくちばしでしっかり押さえて、ゆうゆうと飛んでいきました。
今日もここでもう、2時間待ってたんだ、こんな、いい場面を撮れるのはめったにないよ、よかった、と嬉しそうなカメラマンさんでした。カメラの画面で今撮った写真をみせてもらいました、どの写真コンクールに出しても、入賞しそうな、とてもいい写真でした。ボクのデジカメ写真のは、魚をくわえていることはなんとか分るのですが、ちょっと、ここには出せる代物ではありません(泪)。
ボクはここは2回目ですが、いずれも待ち時間なしでカワセミちゃんが迎えてくれました。ボクの想いが通じたのだと思います。ワイフも運がいいです。とても喜んでいました。
それから、天神橋まで戻って、華屋よへいでランチしました。ワイフはお寿司と肉うどん(ワイフの好物)のセット、ボクは鴨汁のお蕎麦と釜飯のセットプラス生ビール。食後は隣りの図書館でのんびり。ワイフは好きなサライを、ボクは広重の東海道五十三次の浮世絵集を、ちょっぴりいねむりを交えて(汗)、眺めたのでした。
そしてワイフはそこからバスで、ボクは、また川沿いを歩いて、そして、夕方の十三夜を観て帰ったのでした。こんな、のどかな1日が最近、とても好きになりました。
半年ほど苦しんでいた、足の踵の痛みがようやく、なくなったワイフは、最近ボクのロング散歩につきあうようになりました。その日の朝、ワイフが急にカワセミを観にいかないと言ってきました。以前、ボクがいたち川上流の尾月橋でカワセミをみたとゆうのを覚えていて、そこに行きたいと言うのです。
柏尾川に流れこむあたりから、その尾月橋までは4,5キロメートルあり、往復すると結構な距離になります。その間はプロムナードが整備されていて、歩きやすくなっていますし、川に遊ぶ水鳥や、水中の鯉を眺めたり、川辺の植物に目をやったりと、散歩にはもってこいのコースです。歴史的にも、あの兼好法師が鎌倉時代に金沢(文庫)のお兄さんを尋ねて歩いた道でもあります。
歩き始めてすぐ、白いコサギ(白鷺)の出迎えを受けました。川の石の上から水中の獲物をねらっているようでした。その向こうにも、もう一匹の白鷺がうつくしい真白な羽根をくちばしでいたわっていました。そして、しばらく歩くと、鴨の一群も。また、しばらく歩くと、”あっ、灰色の鷺が”とワイフの声。アオサギです、アカ詐欺ではないですよ(笑)。よく白鷺といっしょにいますので、はじめ同種の雄雌かと思ったのですが、別種でした。ゆうゆうとしている風情がボクは好きです。そこで、パチリ。ゆうゆう風情のすすきとツーショット。ゆれる川面までゆうゆうとしていました。
中間点の天神橋近くに、栄図書館があります。ここでトイレ休憩(笑)。そして、さらに上流に。ワイフはこれから先に行ったことがありません。急に周囲に緑が増え、畑などあったり、ちょっぴり田舎っぽい風景になってきます。そして川はどんどん細くなり、”深山を歩いてるみたい”とワイフの嬉しそうな声。それまでの高いところから川を眺めるのではなく、もうここでは直接、川の流れに手をいれられる道を歩いているのです。小魚はみえるし、アメンボもすいすい泳いでいるし、小鳥の声もここちいいです。
ようやく、尾月橋がみえてきました。案の定、数人のカメラマンが待機していました。もちろん、カワセミ狙いです。まだ、みんな三脚のカメラから離れていますので、カワセミは来ていないようです。カメラマンに近づいていくと、突然、カメラをのぞき始めました。カワセミですか、とボクは小声でシニアのカメラマンに尋ねました。にんまりとして、指さす先に、なななななななな、まつしまななちゃん、なななんと、自分より大きな魚を加えたカワセミが竿の先に留まっているではありませんか。にんまりした理由が分りました、こんな幸運はめったにありません。
”魚が暴れてる”とワイフの声。ボクはすぐデジカメを取り出して、パチリ、パチリと5つぐらい撮る、”獲物を自慢そうに俺たちにみせているようだね”と言いながら、シニアカメラマンは連続シャッター。もういいかい、とカワセミちゃんが大きな獲物をくちばしでしっかり押さえて、ゆうゆうと飛んでいきました。
今日もここでもう、2時間待ってたんだ、こんな、いい場面を撮れるのはめったにないよ、よかった、と嬉しそうなカメラマンさんでした。カメラの画面で今撮った写真をみせてもらいました、どの写真コンクールに出しても、入賞しそうな、とてもいい写真でした。ボクのデジカメ写真のは、魚をくわえていることはなんとか分るのですが、ちょっと、ここには出せる代物ではありません(泪)。
ボクはここは2回目ですが、いずれも待ち時間なしでカワセミちゃんが迎えてくれました。ボクの想いが通じたのだと思います。ワイフも運がいいです。とても喜んでいました。
それから、天神橋まで戻って、華屋よへいでランチしました。ワイフはお寿司と肉うどん(ワイフの好物)のセット、ボクは鴨汁のお蕎麦と釜飯のセットプラス生ビール。食後は隣りの図書館でのんびり。ワイフは好きなサライを、ボクは広重の東海道五十三次の浮世絵集を、ちょっぴりいねむりを交えて(汗)、眺めたのでした。
そしてワイフはそこからバスで、ボクは、また川沿いを歩いて、そして、夕方の十三夜を観て帰ったのでした。こんな、のどかな1日が最近、とても好きになりました。