気ままに

大船での気ままな生活日誌

窓際のトット(お魚)ちゃん

2007-10-19 07:54:34 | Weblog
ボクは江ノ島水族館の年間パスポートをもっています。で、いつでも気が向いたときに訪れることができるのです。先日、くらげチャンとお友達になったことを紹介をしました。今日は、ボクが”窓際のトットちゃん”とあだなをつけた、お魚(たぶん石鯛の仲間だと思います)についてご紹介したいたいと思います。

トットちゃんは、ボクがつけたあだ名のように、本当に、窓際にいるんです。巨大水槽の中には、8000匹もの鰯の一群が銀色の背中を翻し、回遊してたり、鯛やヒラメや、いろんな魚が泳ぎ回ったりしています。なのに、トットちゃんだけは、泳がずに、じっとしています。水槽のガラス面に顔を向け、ボクら見学者を「見学」しているのです。

ボクはしゃがみ込んで、トットちゃんの目をみつめました。人間だって、目と目が合えば、目をそらすのが、普通ですのに、トットちゃんは、じっとボクの目に視線を合わせていました。

ボクは、トットちゃんのちょっぴり淋しそうな目をみながら、こんんなことを考えていました。きっと、トットちゃんは、黒柳徹子さんの子供時代のように、学校の勉強が面白くなく、窓際でいつも外ばかり見て、いろんなことを夢想しているのだろう、と思いました。

そこで、ボクは10分ほどしてから、声をかけてみました。君、そんなに学校がきらいなのかい?。トットちゃんはこんなことを聞かれるのは初めてらしく、一瞬びっくりしたように、目をぱちくりさせていました。そうかちょっと、唐突すぎる質問だったなと、ボクは反省し、具体的な問いかけにしてみました。君のところもメダカの学校みたいなのがあるんだろう?と。

トットちゃんは、ちょっと、はにかんだような顔を見せながら、ようやく重い口を開いてくれました。石鯛にも「イシダイの学校」があって、みんなそこで勉強するんよ、と話してくれました。そこでは、体育系学部が中心で、ひとさまに気にいられるような水中ダンスについての理論と実技の学習や、体育に自信のないものは、家政学部に入り、どうすれば、ひとさまのお口に合うプリプリの刺身やおいしい煮物や焼き物の素材になれるかを勉強するのだそうです。

でも、トットちゃんはどちらの学部にも行く気がしなくて、いつも仲間から離れて、ここに来て、水槽の外ばかりを眺めているのだそうです。

そういうことだったのか、ボクは、トットちゃんをすっかり気に入ってしまい、そのあと10分くらい、話し込んでしまったのでした。そして、話しを聞いているうちに、トットちゃんはもしかして、イシダイ界のニュートンかもしれないと思ったのでした。

(つづく)

・・・・
これから、東北地方の紅葉を観に行ってきますので、つづきは、後日にします。






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