気ままに

大船での気ままな生活日誌

旧東海道宿場町 掛川宿

2011-06-25 17:32:48 | Weblog

転んだとき、眼鏡を壊して、もう新しいのに変えなくてはダメかと思っていたら、パリミキの眼鏡屋さんが見事に直してくれた。10年ほどの愛用の眼鏡だったのでうれしかった。目のふちの傷もかさぶたができたようで、もう大丈夫だ。

この転倒事件がなければ、一泊して、掛川と、その先の袋井と手前の日坂を歩くつもりだった。旧東海道宿場町シリーズ東海編である。東海編の初歩きは、今年2月の由井宿だったから、今回が第二弾ということになる。時間の関係で、掛川宿だけとなった。

掛川宿は市があまり重視していないようで、宿場町に関する施設や標識がほとんどない。ようやく、大手門近くに、本陣跡地の標識をみつけた。1854年(嘉永7年)の大震災はじめ幾多の天災、人災により、本陣もたびたび移動したが、ほぼこの辺りにあったと思われる、と説明があった。江戸時代の宿場町を想像しながら旧東海道をながめた。

宿場町がお城の目の前というのも、珍しい。小田原もそうだったが、これほど、接近していない。掛川城は再興され、本陣近くの大手門も再建されている。山内一豊が城主だったときに城下町が整備されたとのことだ。二宮尊徳の教えの拠点、”大日本報徳社”もここにある。正門も大講堂も国の重要文化財である。図書館も古色蒼然としたところがいい。入ってみたかったが、休館だった。何故、掛川に尊徳か?生まれは栢山村(現小田原市)のはずだ。

お城の天守閣、御殿、廓”竹の丸”をみて、二の丸美術館で地元の、24歳で戦死した日本画家、桑原喜八郎展を観た。すばらしい作品だった。御殿では、そろそろ封切られる、東山紀之主演”小川の辺”の撮影も行われたとのこと。是非みてみたい(汗)。何故、”汗”かというと、どんなものでも縁と思って、のぞいてしまう(大汗)。

宿場町見学としての掛川は物足りなかったけど、城下町としての掛川は見どころ満載だった。次は、五十三次中間点の宿場町、袋井宿と、宿場町の面影が残っているという日坂宿を是非、訪ねたい。

・・・・・・・

 旧東海道と本陣跡など

掛川城

御殿

御殿のこの部屋が撮影の舞台になった

竹の丸

大手門

大日本報徳社と図書館



掛川駅前の二宮金次郎像

こんなときだから、つい二宮尊徳の言葉を想い出してしまう。

経済なき道徳は戯言であり
道徳なき経済は犯罪である

 

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ローカル線の旅 天浜線

2011-06-25 05:48:43 | Weblog

加茂菖蒲園を訪ねた時、掛川から天浜線に乗った。久しぶりにのどかなローカル線に乗って、楽しい思いをしたので、記事にしておこうと思う。

天浜線とは、天龍浜名湖鉄道の略で、掛川から天龍川を跨ぎ(天龍二股)、浜名湖の向こう側(奥浜名湖)を抜け、東海道線の新所原までの鉄道である。駅の数にして37もあるから、結構長い。地図上に輪ゴムをおいてみた。おおよそ、どの辺を走っているか、おわかりになるかと思う。実際の線路は輪ゴムより少し内側になる。

 はじめての鉄道線はわくわくする。始発駅は、まるで宮崎駿のアニメに出てきそうなかわいらしい駅。一時間に一本しか電車が出ないというのもいい。おまけに車両はたったのひとつ。これも、関東ではほとんどみることができなくなってしまった。文化財ものだ。

この沿線には、原田駅のふたつ先に、”遠州森”駅がある。遠州森の石松だ。ここの出身だった。♪腕と度胸じゃ 負けないが 人情からめば ついほろり 見えぬ片眼に 出る涙 森の石松 森の石松 よい男♪

ついでに、♪清水港の名物は お茶の香りと 男伊達 見たか聞いたか あの啖呵 粋な小政の 粋な小政の 旅姿♪ 小政も遠州生まれ。お茶の香りといえば掛川。車窓からも茶畑が。

おひけーなすって。堅気にも、えらいお人がおりますぜ。司馬遼太郎もおいらも好きな日本画家。秋野不矩は天龍二股の生まれでござんす。そこに秋野不矩美術館があるようだ。でも、木造なので虫の燻蒸消毒したりして、今、長期間休館だそうだ。駅員さんがそう言っていた。


 
それだけではありませんよ。駅舎の多くが国登録有形文化財で、転車台なども含めると、合計36の施設が文化財登録されているとのことだ。おどろきもものきお茶の木です

ローカル線の旅、いいなあ。ほのぼのとスローで田園風景の中を走る電車。もう一度、来たい。そのときは、有形文化財の駅をすべて降りて、写真を撮るといのはどうだろうか。でも一時間に一本だから、一日では終わらないな。それもいいだろう。ただ、こんどは転ばないようにしなければ。

JR掛川駅も木造で、お茶の香りがするような素敵な駅舎でしたよ。

これを機会に”ローカル線の旅”シリーズをはじめようとおもいます。

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