二代将軍、徳川秀忠の正室、お江の霊屋は芝の増上寺にあったが、建長寺に移築され、現在、仏殿として利用されている。その霊屋の唐門も移築されているが、腐朽がひどくなり、創建当時の姿に復元する工事が行われていた。それが、先月30日に完成し、落慶法要が行われた。タウンニュースによると、門柱などの木材はそのままに、それらに漆を幾重にも塗り重ね、飾り金具などの意匠も桃山時代の作風とし、建立当時の状態に修復した。屋根の銅版葺き替えも行われたということだ。
梅雨の晴れ間、早速、見学に行ってきた。霊屋(仏殿)はそのままだが、その左向こうに、ひときわ華やかに、きらびやかな唐門が、目に入る。一瞬、フィレンツェのサン・ジョヴァンニ洗礼堂の、黄金の”天国の門”を想い出してしまった。見事なものだ。
NHK大河ドラマ”お江”のおかげで、このような、りっぱな唐門に修復されたのだろう。お江も草葉の陰で喜んでいると思う。
唐門をしばらくみてから、境内を散歩した。さつきがあちらこちらで咲いていたが、紫陽花も見当たらず、そろそろ帰ろうかなと思った矢先、あっと驚いた。な、なななんと、もう岩煙草が咲いているではないか。一昨日の東慶寺の美〇岩(笑)の岩煙草は、蕾がまだ立ちあがったばかりなのに、ここではもう、見頃になっているではないか。
いつもテレビでみているから、きっとお江さんが連れてきてくれたんだろう。ありがとう、お江さん。ちなみに、帰りに寄った東慶寺の美〇岩の岩煙草はまだまだでした。建長寺が先に咲く、ことがはじめてわかりました。6年もかかった(汗)。
どうぞ、みなさん、セットでご見学ください。岩煙草の咲いてる場所は教えません。自分で探してください。ヒント。秋の紅葉がきれいなとこです。
唐門
お江の霊屋(仏殿)
そして、岩煙草の花。