気ままに

大船での気ままな生活日誌

建長寺 お江の唐門復元&岩煙草見頃

2011-06-03 17:10:50 | Weblog

二代将軍、徳川秀忠の正室、お江の霊屋は芝の増上寺にあったが、建長寺に移築され、現在、仏殿として利用されている。その霊屋の唐門も移築されているが、腐朽がひどくなり、創建当時の姿に復元する工事が行われていた。それが、先月30日に完成し、落慶法要が行われた。タウンニュースによると、門柱などの木材はそのままに、それらに漆を幾重にも塗り重ね、飾り金具などの意匠も桃山時代の作風とし、建立当時の状態に修復した。屋根の銅版葺き替えも行われたということだ。

梅雨の晴れ間、早速、見学に行ってきた。霊屋(仏殿)はそのままだが、その左向こうに、ひときわ華やかに、きらびやかな唐門が、目に入る。一瞬、フィレンツェのサン・ジョヴァンニ洗礼堂の、黄金の”天国の門”を想い出してしまった。見事なものだ。

NHK大河ドラマ”お江”のおかげで、このような、りっぱな唐門に修復されたのだろう。お江も草葉の陰で喜んでいると思う。

唐門をしばらくみてから、境内を散歩した。さつきがあちらこちらで咲いていたが、紫陽花も見当たらず、そろそろ帰ろうかなと思った矢先、あっと驚いた。な、なななんと、もう岩煙草が咲いているではないか。一昨日の東慶寺の美〇岩(笑)の岩煙草は、蕾がまだ立ちあがったばかりなのに、ここではもう、見頃になっているではないか。

いつもテレビでみているから、きっとお江さんが連れてきてくれたんだろう。ありがとう、お江さん。ちなみに、帰りに寄った東慶寺の美〇岩の岩煙草はまだまだでした。建長寺が先に咲く、ことがはじめてわかりました。6年もかかった(汗)。

どうぞ、みなさん、セットでご見学ください。岩煙草の咲いてる場所は教えません。自分で探してください。ヒント。秋の紅葉がきれいなとこです。

唐門

お江の霊屋(仏殿)

説明です。拡大できます。

そして、岩煙草の花

東慶寺、今日の岩煙草。完敗です。 

 

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三井記念美術館 館蔵品展

2011-06-03 11:48:55 | Weblog

日本橋室町の三井記念美術館で、大震災で中止になった、ホノルル美術館所蔵”北斎展”の代わりに”館蔵品”展をやっている。特別展でないせいか、随分と空いていた。こんな静かな三井は初めてだったように思う。ここは茶道具の蒐集で有名だから、お茶をやっているWIFEは、この美術館が好きだ。ぼくも茶碗が好きなので、館蔵品展でも十分楽しめる。

竹茶杓(銘ちゃべんとう)、花入れ、茶入れ、蛤香合(東福門院より拝領)などのお道具をみながら進むと、ぼくが楽しみにしていた、楽焼茶碗がずらり。ノンコウ(道入)の赤楽茶碗銘再来をまず観る。小百合ちゃんの出演する映画はどんな駄作でもほめてしまうように、ノンコウの茶碗は全部ほめる(爆;これは駄作ではありません)。そして、黒楽四方茶碗 銘四ツ目(一入)、あやめ写黒楽茶碗(宗入)、黒楽茶碗 銘南大門(左入)、そして白楽葵紋茶碗(長入)とつづく。そして、奥の一室を陣取る、師匠、長次郎の作。さすが貫禄がある。 黒楽茶碗 銘瞬間俊寛、重要文化財の名品。瞬間でなく、じっくり眺めていた人が立ち去ったあと、ぼくもじっくり観た。

そして、復元国宝茶室”如庵”には、ノンコウの赤楽茶碗・銘鵺(ぬえ)が。ノンコウ7種のひとつの名品だ。ぬえのような不吉な鳴き声を出してはいなかった。ほととぎすのような夏を告げる鳴き声のはず。でも鳴かなかった。鳴かぬならそれでいいじゃんほととぎす(フィギュアスケート織田信成)。

展示室4には、重要文化財、日月松鶴図屏風(名前そのまんまの絵です)。そして源氏物語画帖と花鳥動物図(沈南蘋筆、清時代、1750年)。展示室5は、女房三十六歌仙帖(土佐光起)や百人一首歌留多など。どれも楽しめた。

三井高陽切手コレクションの展示もあった。むかしは誰でも切手と古銭コレクションをしていたものだが、三井家の方のコレクションというとわれわれと格が違う。めったにみられない、日本最初の郵便切手・龍切手を観ることができた。

三井家の、お宝コレクションをみせてもらい、WIFEも喜んでいた。このあと、ぼくは(すでに記事にした)上野のパンダコレクションを(汗)、WIFEは東京駅八重洲口の北海道食品コレクション(アンテナショップ)をみに行ったというわけです。

日月松鶴図屏風

赤楽茶碗 銘鵺

黒楽茶碗 銘俊寛



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雨に咲く花

2011-06-03 06:41:30 | Weblog

6月2日は、一日中、雨だった。黒澤明監督の3時間の大作、”赤ひげ”を川喜多記念館で観て、雨の小町通りを歩いていたら、何故だか急に、この歌がぼくの頭の中を流れてきた。何故だかわからない、たしかに雨はつよくなり、しとしとぴちゃん、しとしとぴちゃんと音をたてていたが。

しとしとぴっちゃん しとぴっちゃんしとぴっちゃん悲しく冷たい 雨すだれ幼い心を 凍 てつかせ帰らぬちゃんを 待っているちゃんの仕事は 刺客(しかく)ぞな  しとしと ぴっちゃん しとしと ぴっちゃん

三歳の大五郎がかわいそうになった。そしてたった今観てきた、”赤ひげ”で頭師佳孝演じる小僧もかわいそうになった。それで、急に駅前のおんめさまにお参りしたくなった。境内には梅雨どきの花がいっぱい咲いていた。花にはかわいそうな子はひとりもいなかった。

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