気ままに

大船での気ままな生活日誌

渋谷ヒカリエで亀次郎大博覧会

2012-05-05 18:09:58 | Weblog
渋谷ヒカリエがオープンしたので、ふたりで出掛けてきた。ゴールデンウイークだし、大変な混雑が予想されたが、”男は度胸、女は酔狂”と思い切った(爆)。11時前に到着したが、まだ入場制限もなく、思ったほどは混んではいなかった(帰る頃には入場制限があった)。でも、このビルのレストラン階に行って、驚いた。11時の開店前なのに、どのお店にも長い行列があったのだ。とにかく、すぐに入れるところをと、比較的、空いているところを狙った。無事、”美々卯”の落ち着いた部屋で、花篭弁当(2100円)を頂くことができた。それから、館内見学。6,7Fがレストラン階で5F以下がファッション関係などのお店。8Fが渋谷区関連施設で、9Fがホールになっている。それから上はまだオープンしていないシアターで、初回公演はミュージカル”ウエストサイドストリー”とのこと。観たいな。

さて、9Fのホールで、渋谷ヒカリエ公式オープニングイベントとして、”猿之助襲名記念、二代目市川亀次郎大博覧会”が開催されていた。面白そうなので、入ったが、やっぱり面白かった(笑)。これまでの活躍を示す、舞台、映画、テレビなど出演写真のほか、彼の多岐にわたるコレクションの品々も興味深かった。浮世絵(役者絵)や骨董(ぐい飲みや茶碗なども)、それに、扇子、衣装なども。また、書や絵もやるらしく、彼の作品がいくつか飾られていた。多才な人だということがわかる。展示品もさることながら、義経千本桜で源九郎狐を演じる亀次郎の舞台裏を含めたドキュメント映画がとても良かった。素人目には亀次郎の猿之助襲名には多少、違和感を感じていたが、この映画をみて、なるほどと思った。亀次郎が宙吊りになって演じる、子狐が親狐(初音の鼓の皮に使われた)に、上から満開の吉野の桜をみせてあげている場面では、思わず胸があつくなってしまった。これなら、叔父さんに負けない、四代目猿之助が誕生するのは間違いないと思った。


”男は度胸、女は酔狂”と思い切った甲斐があった一日だった。

渋谷ヒカリエのビル


亀博のポスター


義経千本桜”四ノ切”の舞台再現 (ここだけ撮影可)


花篭弁当 おいしかったです


大きなお姉さんも


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陶酔のパリ・モンマルトル

2012-05-05 09:03:41 | Weblog
”陶酔のパリ・モンマルトル”というタイトルをみて、八王子夢美術館の展覧会をみてきたのかな、と思う人がいるかも知れないが、そうではない。先日のパリ旅行で、モンマルトルの美術散歩をして、陶酔に近い気分を味わったので、そういうタイトルにしてみたのだ(笑)。

ぼくらのモンマルトル散歩は、モンマルトルの丘のふもとにある、ムーランルージュの前から始まった。数日前の夜、フレンチカンカンのディナーショーで陶酔したばかりだ(汗)。ここモンマルトル地域は、19世紀末からキャバレーやカフェ、ダンス場などが軒を連ねる、パリ一番の盛り場。もちろん画家のたまり場でもあった。ロートレックもムーランルージュの踊り子さんの絵を随分描いている。


そこから、丘へ登りはじめると、小路の向こうに風車がみえてくる。そこが、ルノワールの”ムーラン・ド・ラ・ギャレット”の野外ダンス場があった場所だ。案内板もあり、観光スポットになっているようだ。風車(ムーラン)もみえる。ピカソもゴッホもユトリロも、ここを描いているから、モンマルトルに住み着いた画家たちがしばしば立ち寄っていたのだろう。




そして、また小路に入り、登ってゆく。ユトリロの描いた小路などもある。

この小路は、サンリュスティーク通り。これもユトリロが描いている。


ピカソ、モディリアーニらが住んでいた安アパート”洗濯船/Le Bateau-Lavoir”も残っている(現在は新しいアパート)。なるほど、船のように細長いアパートだ。


そして、現在はモンパルナス博物館になっているが、ここはルノアールやユトリロ親子のアトリエだったところだそうだ。オルセーに展示されている、”ムーラン・ド・ラ・ギャレット”も”ぶらんこ”もここで制作された。なお、この博物館の所蔵品のいくつかが、前述の”陶酔のパリ・モンマルトル展”に行っているようだ。博物館には入らなかったが、ウインドウに紹介があった。


画家だけではなく、音楽家のドビッシーなどもうろついていたらしい。画家との交流もあっただろう。そういえば、オランジュリー美術館で”ドビッシー展”をやっていた。ブリヂストン美術館にも巡回するとのことで楽しみだ。有名なシャンソン酒場、”オ・ラバン・アジル”もこの地区にある。ピアフの曲が定番だというから、ぼくら世代にはぴったりだ。越路吹雪さんも岩谷時子さんと一緒に来られたに違いない。随分古ぼけた(笑)お店である。



その近くに小さなブドウ畑がある。歓楽街になる前のモンマルトルは、風車とブドウ畑の田舎の村だった。その面影が残された。現在もこのブドウをもとにワインがつくられているとのことだ。


そして、テアトル広場には、20年ほど前に来たとき、同様、似顔絵画家たちがたむろしていた。日本人画家もいた。


サクレクール寺院は相変わらず、うつくしい姿をみせてくれていた。



陶酔のパリ・モンマルトルであった。ぜひ八王子には出掛けよう。
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