気ままに

大船での気ままな生活日誌

五月場所初日 白鵬に土 六大関全勝

2012-05-06 18:49:54 | Weblog
大相撲五月場所がはじまった。初日から、まさかの展開になった。これまで、初日19連勝を続けていた白鵬が、曲者、安美錦に負け、黒星スタートとなった。一方、新大関、鶴竜をはじめとする六大関がすべて白星という、”六大関史上”初の快挙を成し遂げた。先場所、序盤にもたついた稀勢の里も、今日は、落ち着いた相撲を取り、しっかりと白星をもぎとった。これで、面白くなった。恒例の(笑)、星取り予想は、明日に発表の予定です。

白鵬に土。


稀勢の里、余裕の白星。


今日、横浜でみた、帆船日本丸。白い帆をつけていた。めったにみられない。白い帆は15はあった。稀勢の、今場所15の白星を暗示しているようだった。


ハマの横綱、ランドマークタワーも負けていた。今日の、白鵬の負けを暗示していた。


帆を畳むところも見学した。ひょっとすると、白鵬は店を畳むかもしれない。


ハマの躑躅も白星が優勢だった。これも稀勢の運勢ととろう。


好き勝手なこと言って、ごめんなさい、白鵬関。ぺこり。
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又兵衛絵巻 浄瑠璃物語

2012-05-06 11:55:44 | Weblog
MOA美術館の開館30周年記念で、岩佐又兵衛の長大な絵巻物が三期にわたって、公開されている。現在は二期で、全12巻150メートルの”浄瑠璃物語”が展示されている。ちらしをみたら、あと数日で、第三期に入るという。そろそろ感想文を書かないと、次の”堀江物語”を観てしまうことになる。で、今、急いで、書きはじめたところだ。

第一期の山中常盤物語は、盗賊どもによる常盤御前の殺害、牛若丸の仇討、そして、牛若が十万騎の大軍を率いて都へ上る、といったメリハリのきいた物語で、かつ、いろいろ話題性のある場面が多かった。一方、浄瑠璃物語は、ストーリーがやや平板で、たとえば、牛若丸と浄瑠璃姫がいちゃいちゃする(笑)場面が、延々とつづき、中だるみの印象を受けた。女性なら、また別の感じ方をするかもしれないが。でも終盤は、一転、はらはらどきどきあれあれの展開があり、なかなか面白かった。岩佐又兵衛工房による、華やかで豊かな色彩と細密な描写の絵巻には、前回同様、圧倒された。

全巻がいくつもの展示室にわたって、ほぼすべての画面が、拡げられている。こんな贅沢な展示はここでしかみられないだろう。絵巻は、はじめに詞書があり、つづいて、それに即した絵物語が展開していく構成になっている。絵巻内の詞書はくずし字で読めないが、壁面プレートに、分かりやすい字に移し代えられているので、なんとかわかる。それを読むのも面倒な人は、さらに要約した文章が、また別に示してあるので助かる。

第1巻では、しょぼくれた15歳の牛若丸が出てくる。金売り吉次の刀持ちになって東国下りはじめる。もちろん身分を隠すための刀持ちだが、どうも牛若の気分が晴れない。一行が三河国、矢矧(やはぎ)宿に泊まった夜、こっそりと抜け、長者の唐御所の前に立つ。中から管弦の音色が聞こえてくる。耳をすますと、笛の音がない。では、と、牛若は肌身離さずもっている、名笛”せみおれ”を取り出し、管弦曲に笛の音を合わす。

第2巻:琴を弾いていた浄瑠璃姫。はたと、笛の音に気付き、管弦を止めて、笛の音に聴き入る。姫は女房の十五夜お月さんに命じ、只者ではなさそうだ、調べてちょうだい、と。十五夜はそっと、垣根からのぞき、高貴なお姿だったと、姫にこまごま報告する。

第3巻:姫は、十五夜に託して、和歌を送ってみる。すると、返歌も気が利いている。何度か試しているうち、笛の主は牛若ではないかと察する。で、牛若を館に入れて、七重の簾越しに会い、互いに楽器を弾く。牛若は、姫の琴の音にいたく感じ、姫を一目、見たいと思う。そして、この絵巻一の名場面(と思う)。折しも辻風が吹き、簾が吹き上げられ、ふたりは顔を見合わす・・・・ひとめぼれ・・・こしひかりになった(はあ?)


第4巻、第5巻: その夜、牛若は十五夜の案内で浄瑠璃姫の贅を尽くした部屋に忍び入る。そして問答がくどいくらいに繰り返される(笑)、二巻に渡って。だんだん二人の距離が近づく様子がうまく描かれている。そして、牛若は口説きに成功する。一夜を共にする。(人生の花)

第6巻、第7巻:翌朝、牛若は名残惜しくも、再会を約し、霧の印を結び、金売吉次の一行の元へとんでいく。牛若の浄瑠璃への想いは深まるばかり。ついつい遅れがちになり。とぼとぼ歩いていく姿。しっかりしろ、色男 !と言いたい。

第8巻:牛若、とうとう病に伏す。先を急ぐ吉次は、蒲原宿の主、与一に金銀を与え、看病を頼む。(人生、苦もある)

第9巻:宿の女房が牛若を気に入って、娘の婿にと言い寄る。牛若が断ると、腹をたて、男を雇って、牛若を海に捨てさせる。(おそろしい女房だこと)男達は牛若の気品に討たれ、浜の六本松に捨てたまま帰る。そのとき、宿に残した源氏の家宝が、童子や大蛇、白鳩などに化け、牛若をみまもる。客僧の姿になった源氏の氏神は、牛若の浄瑠璃姫への文を預かる。

第10巻:源氏の氏神は一瞬のうちに矢矧宿の浄瑠璃姫の元に文を届ける。あれえ、なんたることー、と叫び、およよよと倒れこむ浄瑠璃姫。はっと気を取り直し、あとさきも考えず、母にも告げず、蒲原の宿へ向かう。たった一人の女を連れて・・苦難の旅がつづく。雨宿りの辻堂で、箱根権現が変身した、老尼公(ろうにこう)が現れ、牛若は死んだと告げる。

第11巻:駆け付けた姫。牛若の死体を掘り出し、あわれな姿に、ほろほろと涙をながす。涙の一粒が牛若の口に入る。そ、そそそのときである。ぱっちり、牛若の目が開く。生きかえったのだ。まさかのどんでん返しのストーリー。牛若はいずれはそなたを北の政所に迎えるから待っておれと、姫を烏天狗に乗せ、矢矧宿に返す。 牛若は、東国へ下り、藤原秀衡の助けで、十万騎を従え、平家追討のため都へ上る。

第12巻:さあ、最終回。ハッピーエンドでは終わりません。(がーん)。途中、矢矧宿の長者の館に寄るが、浄瑠璃姫の姿がみえない。訝る牛若に黒染姿のれいぜいが事の成り行きを伝える。無断で牛若の後を追ったことに、母が怒り、娘を追い出してしまった、そして、牛若を待ち焦がれつつ、世を去った、と。なななんたることやねん、悲しみにくれる牛若は、れいぜい寺を建て、供養する。牛若の家来は浄瑠璃の母を簀巻きにして矢矧川に捨てる。(やっぱり仇討ちは必ず入れる、又兵衛さん)

御曹司はおごる平家を討ち、源氏の御代をたてたが、その心中を察せぬものはなかった。 

(以上のあらすじは、MOA美術館の補助資料に基づいています。ただ、私見も結構、入れておりますのでご了承ください

さあ、今月中に、第三期、”堀江物語”に行かねば。こんな豪華な展示は、もうしばらくないと思うから。MOA40周年記念、50周年記念には特別展示があるだろうけど、こっちがもつかどうか(笑)。最後のチャンスかもしれない。今を生きろ。さて、今日はどこへ行くか。

ひとめぼれ こしひかりの場面


牛若のひとめぼれアップ


浄瑠璃姫のこしひかりアップ


人生の花

くどきおとした場面


次は堀江物語







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