こんばんわ。
日本橋高島屋で”日本美術と高島屋/交流を育てた秘蔵コレクション”展が開催されているというので、都内泊の日に出掛けてきた。
ちらしの案内によると、天保2年(1831年)、京都で産声をあげた高島屋の名の下に集まった日本画の名品を一堂に展観し、近代日本画家たちが、どのような関わりをもち、芸術を高めていったかをご覧いただきたいという趣旨だそうだ。”大観、栖鳳、青邨、龍子、魁夷と、魂を揺さぶる日本美術が一堂に”という、ちらしの見出し。60点もの作品をみせてもらって無料。お礼にブログ記事を書かねばバチが当たる(笑)。
はじめに、大観の”蓬莱山”が。戦後、高島屋大阪店で院展が開催され、そのお礼に高島屋に寄贈された作品。蓬莱山前の、どの松も感謝の喜びでいっぱいといったふうに描かれていた。下の絵は、松林や桜の木が除かれた中途半端なものになっているが、ちらし絵から。
蓬莱山 (大観)
1910年にロンドンで開催された日英博覧会にビロード友禅壁掛け”世界三景”を出品し、好評を博した。その下絵の三幅が展示されている。 山元春挙(ロッキーの雪)、竹内栖鳳(ベニスの月)、都路華香(吉野の桜)。この博覧会には栖鳳の”アレ夕立に”も出展されている。栖鳳の初の本格的美人画で、昨年のホテルオークラ美術展のメイン展示品にもなっている。なお、栖鳳は、高島屋の画工室に勤務し、染織作品の下絵を描いていた。そのときの出勤簿も展示されている。東の大観、西の栖鳳の揃い踏み、高島屋さすが、というところ。
アレ夕立に(栖鳳)
岸竹堂の下絵と村上嘉兵衛のビロード友禅、”金地虎の図”をはじめ、下絵と友禅が並んで展示されている。緞帳の下絵と、その一部の織りも見ることができる。毎日ホールの緞帳の下絵を前田青邨が描いた。
みやまの四季(青邨)
加えて、北野恒富のポスターの原図”婦人図”、大観・観山の”竹の図”、清方、遊亀、土牛、魁夷、球子らの小品も並ぶ、素晴らしい日本画展であった。
さらに、豊田家・飯田家 寄贈品店展もかさねて、みることができる。
。。。。。
今日は午後から、高校時代の同級生の絵画サークルの発表会。鎌倉や横浜の、ぼくのよく知っている風景ばかり。10年になるが、ずいぶん、上達した。仲間が10人ほど集まり、昼食会も兼ねる。おわったあとも、いつまでも談話会、楽しい一日だった。
それでは、おやすみなさい。
いい夢を。
(ロゼッティ:愛の杯)