おはようございます。とびとびになりますが、奈良・三重の旅シリーズです。
奈良ホテルをあとにして、ぼくらは室生寺に向かった。室生寺は2008年の桜の季節に訪れて以来だから、8年振り。そのとき、長谷寺にも寄っていて、満開の桜に堪能したものだった。では、そのときの室生寺の桜から。

(2008年4月↑)
さて、室生寺というと、まず頭に浮かぶのが、土門拳(1909-1990)の、長い石段の先にそびえる小さなうつくしい五重塔。土門は、橋の麓の橋本屋旅館に泊まり、四季折々、撮り続けた。しかし、住職が一番、いいという雪の室生寺には出会えていなかった。あきらめきれず、脳出血で倒れたあとも、室生寺の近くの病院に移り、一カ月待ち、ようやく、”雪の室生寺五重塔”を撮ったという。これで室生寺は卒業した、と述べたという。
さて、その太鼓橋。

橋を渡り、仁王門までの参道に杉の古木が。

仁王門

石段を登ると、

金堂が目の前に現れる。

ここの仏像群が素晴らしい。ポスターの写真を。

本尊釈迦如来像を中心に左から十一面観音、文殊、薬師、地蔵の立像が並ぶ。五仏は平安時代の木像。その前には十二神将。本尊の光背の背後には帝釈天曼荼羅が描かれている。堂内では、その端だけがみられる。以下の写真は、”女人高野室生寺”(小川光三、北川桃雄他、トンボの本)より。
本尊釈迦如来像

十一面観音 うっとり

弥勒堂

本堂

そして、石段を登ると、土門が愛した五重塔。素人の写真ではこんなもの。


そして、その先は奥之院につづく道。

杉の巨木が並ぶ。



室生山暖地性シダ群落も。

倒木も


奥之院までは行かず、戻ってくる。五重塔をもう一度、眺めて。

ぼくらは、土門拳が泊まった橋本屋旅館でお昼ごはんの山菜料理を頂いたのだった。うつわもお料理もおいしかった。

旅館内には土門拳の当時の写真やサインが飾ってあった。

土門拳の室生寺はとても良かった。今度はぼくも雪の室生寺をみてみたい(汗)。
そして、ぼくらは次の目的地、伊勢志摩の賢島へ向かった。
(奈良・三重の旅#5)
それでは、みなさん、10月最後の日を有意義に、そして、お元気で!