気ままに

大船での気ままな生活日誌

徒然なるままに”妙本寺オレンジ”

2018-06-27 21:46:35 | Weblog

こんばんわ。

明月院の紫陽花は”明月院ブルー”と賞されるが、ぼくは、妙本寺の凌霄花(ノウゼンカズラ)を、それに倣って、”妙本寺オレンジ”と讃えている。

今日は午後の中途半端な時間から始まる(笑)、竹内先生の”徒然草を読む”の日。午後の半端な時間は、そろそろ見頃かな?の”妙本寺オレンジ”を訪ねた。

仁王門の先に輝くオレンジ!

門をくぐって、凌霄花を見上げる。十分、見頃になっているゾ!

まさに、妙本寺オレンジ

祖師堂を背景に。凌霄花の意味は、””は”しのぐ”、 ””は”そら”で、 つるが天空を凌ぐほど高く登る ところから、この名がついた。

そういえば、日蓮上人も凌霄花のような人だった。

素晴らしい妙本寺オレンジだった。

徒然草は、下巻に入り、第137段。全体を通して、最大・最高の章段である。土佐光起はこの一段だけで”徒然草絵巻”(個人蔵)を描いた。2014年のサントリー美術館で開催された”徒然草/美術で楽しむ古典文学”で展示されていたが、ぼくのブログ記事では触れていなかった。

この段は、花は盛りに、月は隈無きをのみ見る物かは、の名文ではじまるところ。さて、今日は満月前夜。今宵のお月さま、兼好さんに気に入ってもらえるかな。

月の出時刻は6時10分頃だが、明るくて確認できない。6時45分頃、ようやく東の空の雲間に発見!

うつくしい”月の出”。桜は満開、月は満月だけが見るに値すると決め込んでよいものだろか、いやそうではない、と兼好さん。こんな雲間のお月さまも風情がある。

10分たって、雲から抜け出した。

満月前夜のお月さま

また、雲に隠れ、しばらくして、夕闇の中、ぽっかりと。

お月さまとつきあい、今晩は眠れない。明日は満月+サッカーで眠れない。

では、おやすみなさい。

いい夢を。
 

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江戸の悪

2018-06-27 10:40:27 | Weblog

おはようございます。

明治神宮の花菖蒲が最高の見頃になっていた6月14日、帰りに太田記念美術館で”悪の花”を観賞してきた。こちらも、最高の見頃になっていた。遅ればせながらの、”江戸の悪”展のレポでござりまする。

では、いきなり”悪のお花畑”へお連れ致しましょう。まず、最初は、盗賊・侠客・浪人・悪僧から悪の妖術使いまで大集合。お馴染み、石川五右衛門、鼠小僧次郎吉などの盗賊、幡随院長兵衛などの侠客が登場。名悪人は歌舞伎に上演されるので、歌舞伎役者に扮して登場することも多い。以下、一、二例。

月岡芳年 「英名二十八衆句 因果小僧六之助」(前期)

月岡芳年 「長庵札ノ辻ニテ弟ヲ殺害之図」(前期)

悪の権力者たちも悪人とし人気。元禄赤穂事件もすぐ仮名手本忠臣蔵として芝居にも移され、吉良上野介は稀代の悪人のイメージに。

葛飾北斎 仮名手本忠臣蔵 初段

江戸の歌舞伎では女盗賊や、盗みやゆすりを働く悪婆、侠客を女性に置き換えた女伊達などの役柄も人気だった。悪女と女伊達の巻。

歌川国芳 浅茅原一ツ家之図

また、どろどろ恋愛物語も好まれた。怪談物の名作”東海道四谷怪談”のお岩さん。”清玄桜姫物”では、死した後も、桜姫に執着し続ける破戒僧・清玄。恋と悪の巻・

歌川国貞(三代豊国) 東都贔屓競 二 清玄 桜姫

”善”と”悪”の境界は曖昧。”伊勢音頭恋寝刃”の福岡貢のように、善人がひどい侮辱を受け、我慢できずに多くの人々を殺傷する。”義経千本桜”の小悪党、いがみの権太は最後に善行をして死んでいく。善と悪を行き来する筋立ては江戸の人々の心を惹きつけた。善と悪のはざまの巻。

月岡芳年 英名二十八衆句 古手屋八郎兵衛

とても楽しい浮世絵展だった。今日で前期が終了。後期展もできれば行ってみたい。

その日の悪女、花菖蒲はすごかった。


それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!

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