こんばんわ。
辻堂で映画を見た帰り、いつものように、藤沢浮世絵館に寄ってきた。東海道五十三次コーナーでは三代歌川広重の”東海名所改正道中記”がずらりと並び、楽しめた。明治8年作なので、日本橋では電信局が出てきたり、品川では蒸気機関車が描かれている。
そして、企画展は”空から見る相模と日本鳥瞰図の系譜”。鳥瞰図の先駆とも言うべき幕末の絵師・歌川(橋本)貞秀の作品やその系譜の大正時代の”大正広重”と称された吉田初三郎の、全国観光用鳥瞰図が二十点ほど展示されている。
また、展示室の片隅に、”富山の薬売りと浮世絵版画”コーナーがあり、先月、富山の老舗の薬屋さんを見学してきたばかりなので足を止めた。そこには、懐かしい、赤い薬箱や、おまけにもらった紙風船が置かれていた。そして、その上にはサイズの小さい浮世絵が二枚、展示されていた。その浮世絵は、富山の絵師が江戸の浮世絵をアレンジして描いたもので、得意先の進物(おまけ)に使っていたのだそうだ。後に”売薬版画”とも呼ばれた。紙風船に変わったのは明治時代に入ってからとのことだ。
薬箱と紙風船
国義(松浦守美) 東海道五十三次藤沢(売薬版画) 江戸時代末期
鎌倉名所
先月、富山の街角でみかけた”富山の薬屋さん”の像。
。。。。。
三代歌川広重 ”東海名所改正道中記”
品川 やつ山の下
空から見る相模と日本/鳥瞰図の系譜
歌川貞秀 三国第一山之図(富士山真景)
吉田初三郎の全国観光用の鳥瞰図
鎌倉江ノ島名所図絵
(一部拡大)
観光鳥瞰図の”地図帳”
とても楽しい展覧会でした。
それでは、おやすみなさい。今日はサッカーがないのでゆっくり眠られます。
いい夢を。